読み続ける漫画が終わりを迎える時

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「とめはねっ!」第14巻で終筆、の報を受けて

“週刊ヤングサンデー”で連載を開始し、現在”週刊ビッグコミックスピリッツ”に連載の場を移す河合克敏先生の「とめはねっ!」が次の14巻をもって最終巻となるらしい。

僕は小学校の頃から漫画少年でしたが、ジャンプでもマガジンでもなく、熱烈なサンデー派でして、当時、週刊少年サンデーで連載中だった河合先生の「帯をギュッとね!」に出会ってからというもの、漫画をほとんど読まなくなった今でも、河合先生の作品だけは唯一フォローし続けています。

柔道がテーマの「帯をギュッとね!」に始まり、ボートレースが舞台の「モンキーターン」、そして現在連載中の「とめはねっ!」は書道と、どれも漫画の題材としてはマイナー(失礼)なテーマばかりですが、描かれる内容にはどれもドラマチックなストーリーが広がり、読むたびにワクワクします。

そして、いずれもテーマがマイナーゆえか、漫画を通じて知の領域が広がっていく面白さも得られる副次的効果も。「とめはねっ!」では、一切関心のなかった書の世界について、その奥深さを垣間見ることができ、大いに興味を惹かれました。

 

20150214-02

(「とめはねっ!」13巻)

書道というマイナーな(何度も失礼)テーマでこれほどワクワクすることって地味にスゴイことだとつくづく思います。どっぷり文科系なのになかなかの”スポ根”漫画。

最近では文章をノートに認めることが多くなり、おのずと文字を書くことについて意識するようになったこともあって、書の奥深さや面白さも身近に感じられるようになりました。

また、「とめはねっ!」を読むほどに、絵画以上に情緒的で、言葉以上に説得力を持つ書の魅力にも気づき始めていました。

それだけに、一刻も早く加速するストーリーの続きが読みたい、と思う一方、ずっと読み続けたいと思っていた漫画の終わりが目前に迫っていることに一抹の寂しさを感じています。

楽しみと寂しさが入り混じる最終巻は果たしてどんな展開になるのか?そんな春の新刊を待ち望みながら過去のバックナンバーを読み返しておきたいと思います。

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