【MTO】初めてのビスポーク、山神シャツを作る

ファッション

山神シャツをオーダーして来た時の話

僕のワードローブには、主にビジネスで着るためのドレスシャツが何枚かローテーションに困らない程度には揃っていますが、その中身はサックスブルー無地が約9割という極端に偏った品揃えでして、先日、そのことが災いしてちょっとした混乱が生じました。

ホワイトシャツだから何でもいいかと、鎌倉シャツ(メーカーズシャツ鎌倉)などのシャツ専門メーカーを短時間で数件訪ねて回りましたが、急場しのぎでその場を繕うだけの買い物はしたくなくて、結局1枚のシャツを洗い連投させたのでした。

 

そのことがあってから、今後のためにも自分の納得できるホワイトシャツを用意しようとあれこれ探してはみましたが、無地のホワイトシャツほど決め手を見出し難いアイテムもなく、考えあぐねた結果、最終的には「生地の質の高さでも手縫いの工程の多さでもなく、フィッティングだろう」という思いに至りました。

そこで後日、かねてから一度訪れたいと思っていたとある場所に電話をしました。電話した先はストラスブルゴ南青山店。目的は山神シャツのオーダーです。

 

店員さんには予め希望する生地の色と織りを伝え、また簡単な価格設定と当日準備するモノを伺った後(価格設定は生地に応じて3段階、普段身につける時計を持参することなど)、こちらの希望日時と山神氏のスケジュールをご調整いただきました。

そして当日。緊張の面持ちで尋ねると、電話対応をしてくださった店員さんが待っていてくれて、いざ3階のハウステイラーズラボ(House Tailor’s Lab.)へ。そこでいよいよ山神氏とご対面と相成りました。

 

白のスーツに身を包んだ山神氏と向き合い、挨拶を交わすと、白のブロードという、恐らく無限に存在するであろう生地の中から1つを選ぶため、物腰の柔らかい口調で想定されるシャツの着用シーンについてのヒアリングがありました。

その後山神氏は、僕から話を聞き出した上で、事前に準備していた生地の中からさらに3種類選び、僕にそれぞれの特徴を踏まえて提案をしてくれました。

1つ目はスタートプライスで120番手の生地、2つ目は170番手の生地、そして3つ目はスイス・アルモ社のシーアイランドコットンです。

 

山神氏は素人同然の僕に対して、自らが手掛けるシャツの特徴や、シャツ作る前の生地の下処理のこと、また生地選びから派生して、綿繊維の構造と生地の経時変化、そして風合いの変化に至るまで、丁寧にわかりやすく説明してくれました。

僕には大して知識が無いため、はじめは消極的だったのですが、判断へと導く豊富な知識や的確なアドバイスなど、山神氏の話にどんどん引き込まれていき、「あぁこれがビスポークなのだ」と妙に感慨深かったです。

 

山神氏の一押しはもちろんシーアイランドコットンで、その話を聞くほどにその生地でオーダーをしたかったのですが、「いつかはシーアイランドコットンを、その時は大好きなサックスブルーで」と決めていたこともあり、結構悩みました。

いっそ、「今回はもうホワイトシャツは見送りでもいいかな」と、本来の目的を見失いかけるほど、本当に魅力的な生地だったのですが、初めてのオーダーシャツのため、何事もまずは1着経験してみないと分からないこともあると思い、今回はスタートプライスの生地をチョイス。

 

生地が決まると、次は計測です。普段の動作(利き手やカバンを持つ手、時計をする腕など)についてのヒアリングも交えながら、20箇所以上の細かい採寸がテキパキと行われました。

案の定なで肩で、首は幾分前付き気味とのことですが、両腕の長さには差はないというのは意外でした。胸の厚みもあるとのことでちょっと嬉しかったです。

最後に襟の形を相談してワイドのセミワイドの中間、通称「4番」と呼ばれる襟を選び、前立てやポケットの有無、カフの仕様などを決めて終了となりました。

 

生地選びから計測までの間も、山神氏からはシャツの洗い方や美しく襟がロールする理由、山神氏のシーアイランドコットンへ寄せるの思いなど、シャツに関する数多くの興味深い話が聞けたことは自分にとって大きな収穫でした。

「良いモノだからと特別な時にしか着ないのではなく、良いモノこそデイリーユースで身につけて欲しい」

山神氏の話を通じて、シーアイランドコットンにはそれだけの品質と価値があることを改めて実感しました。今回のシャツが完成した暁は、次は念願のシーアイランドコットンでオーダーしたいと思います。

次回の仮縫いは3ヶ月後とのこと。今からフィッティングが楽しみで仕方がありません!

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  • オボイスト

    gohkitiさん、こんにちは!

    山神シャツのオーダー、大変羨ましいです(^^♪ 私も結婚式用に作ろうか、などと考えたのですが予算の都合上諦めたところでしたので、gohkitiさんのビスポーク記を読んでいつかの為に備えようと思います(^^;

    シャツの仕組みや最も良い洗い方など、きっと作り手にしか分からないこともたくさんあるでしょうから、オーダーの打ち合わせの中でそういったお話を聞かせてもらえるのってすごく有り難く、貴重なことですよね。
    それにしても、型紙を作ってくれて仮縫い付きで3万円台からシャツが作れるのであれば、非常に良心的な価格設定ですね! インポートシャツを定価で買うのと変わりませんから、オーダーする際の楽しみなども考えれば随分とお得な気がしてしまいます。
    続報、楽しみにしています!

    • オボイストさん、こんばんは!いつもコメントありがとうございます!
      いつかはお願いしたいと思っていたのですが、こんなきっかけでもないとなかなか重い腰が上がらなくて・・・。今回はちょうど色んなタイミングが重なって踏み出すことができました。
      お話の中で、「オーダーしてくれた方に手洗いをさせるなど手入れの煩わしさを極力与えないモノを作りたい」と仰っていて、ご本人もシャツは家族の洗濯物と一緒にタンブラー洗い、170番手の生地でも洗濯機で洗えるようしっかり下処理をされているなど、聞くほどに興味深い情報ばかりで、貴重な話を聞くことができました。
      本当にインポートシャツと大して変わらぬ価格で仮縫い付き。スタートプライスでも生地は山神氏が選び抜いた生地ですので、この価格設定には驚きですね。
      はい、今回満足する物が出来上がれば次はシーアイランドコットンを、と考えており、今から完成が楽しみで仕方がありません!
      やはりこうして先の楽しみを用意すると気分が盛り上がってイイですね(笑)久しぶりに毎日がワクワクしています(^^)