【本】はじめての確定拠出年金/田村正之(日経文庫)

投資・マネー

始めないと損をする個人型確定拠出年金

この10年余りの間に年金制度は大きな返還を遂げました。

相次ぐ適格年金制度の廃止や厚生年金基金の代行返上(解散)など、もはや公的年金に頼る時代ではなくなりつつある今、老後の生活に不安を覚える人も多いのではないでしょうか。

老後に備えて今から準備を考えている人に今後ぜひお勧めしたいのが、個人型確定拠出年金(以下「DC」という)です。

先日、個人型DCの愛称が決まりました。その名も「iDeCo(イデコ)」ということで、「NISA(ニーサ)」同様、いまいちパッとしない愛称ではありますが、内容は今すぐにでも始めたいメリットの多い年金制度です。

そして、その個人型DCについて本書の中で網羅的に解説するのは、投資を始めた頃に分散投資の手法について学ぶため、何度も読み返して大変お世話になった田村正之氏。

 

(はじめての確定拠出年金/田村正之)

本書の中では個人型DCの様々なメリットが語られていますが、最大のメリットは何と言ってもその節税効果でしょう。

例えば、我々サラリーマン(2号被保険者)で企業年金がない場合、個人型DCの拠出額の上限は年間27.6万円(月額2.3万円)。その掛け金全額を課税対象額から控除できます。

つまり、年収300~700万円の方の場合、税率は所得税・住民税合わせて約20%。個人型DCで積み立てるだけで、乱暴に試算して年間約5.5万円の節税効果となる計算になります。

なお、法律改正により、2017年1月からは企業年金のある2号被保険者も加入対象となったことから、厚生年金基金がまだ正式に解散していないなど、企業年金が残る場合でも、年間14.4万円(月額1.2万円)を拠出することができるようになります。

所得税や住民税は累進課税のため、年収が増えれば税率も上がりますので、当然節税効果もより大きくなります。

また運用益は非課税、元本割れが怖い人には元本保証の商品を選ぶことも可能です。さらに年金の受け取り時も年金控除や退職所得控除などの税制優遇が受けられるなど、拠出・運用・受取の3面で多大な優遇が受けることができるのです。

税金に関して苦手意識のある方でも、サラリーマンなどであれば面倒くさい手続きは年末調整の際に申告するだけで会社が税金計算をしてくれますから、煩わしさもないのが嬉しいところ。

 

(個人型DCの口座選びも大切)

本書の中では、運用におけるNISA(ニーサ)と個人型DCとの使い分けや、主婦が加入するメリットに至るまで幅広く紹介されており、個人型DCを網羅的に理解できる一冊となっています。

2017年に向けて新たな一歩を踏み出すために、本書を一読し、少し先の将来について考えてみてはいかがでしょうか。

ちなみに、個人型DCは口座管理手数料がピンキリでして、各社で揃える商品もそれぞれ異なり、中には信託報酬が1%を超える投資信託ばかり揃えている金融機関もたくさんありますから、よく精査する必要があります。

口座管理手数料で最も安いのは楽天証券とスルガ銀行、次いでSBI証券ですが、信託報酬の低い商品をラインナップさせる点では楽天証券とSBI証券がよいでしょう。総合的に判断して、楽天証券がベストな選択肢だと思われます。

なお、楽天証券は2017年1月からの対象者のさらなる拡大に向けて、口座開設予約を受け付けており、先日私も申し込みました。楽天証券、SBI証券を中心にご検討されることをオススメします。

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