サボテンたち、いざ目覚めの時
2月もまだ中旬ですが、既に日差しは暖かく、早くも春の気配を感じさせる陽気。例年よりずっと短い冬でしたが、我慢強く耐え抜いたサボテンたちをそろそろ冬眠から起こそうと、週末にサボテンハウスの蓋と断熱材を撤去しました。
暖冬の影響もあってか、一見すると越冬前と変わらず丸々した個体も多く、完全に死んでしまっているものはいなかったので、この冬1名も脱落しなかったことにひとまずホッと胸をなでおろしました。
中には松笠団扇サボテンなどのように、萎んでしまっているものもありますが、水を与えれば回復するかと。松笠団扇については、昨年末に折れて届いたために挿し木にしましたが、しっかり根が張っていないまま越冬に入らざるを得なかったことが悔やまれます。
その他、兜丸も腰折れ気味ですが、こちらは毎年のこと。この姿を見るたびにいつもびっくりするんですが、夏も終わりかけの頃になると急に元気になり、ぐんぐん水を吸ってパンパンになるので、気にせず水を与えれいればいずれ膨らんで元の姿に戻ってくれるでしょう。
こうしてみると、個体が小さなものほど影響が大きく、大型になるとほとんど影響はありません。まぁ当然か。
また、我が家に来た植物は皆、最初の冬こそ苦労しますが、1度越冬を経験すると翌年からは比較的すんなり冬を越してくれるので、今年は辛かったでしょうが、来年はずっと楽に越冬できるようになるはずです。
全ての個体の状態を確認した後、これまでの苦労をねぎらうように1株ずつ順番に水をたっぷり与えていき、断熱材を取り除いたサボテンハウスの中に再び戻していきました。
まだ2月ですし、寒い日は続くかもしれませんが、我が家で2年以上になるものは皆環境をよく理解しているので、多少の冷え込みに対し過保護に扱うよりも、今のうちからたっぷり太陽と水を与える方が良い結果になるはず。辛気臭い閉塞的な屋内と比べれば、外の方がずっと良いはずですから。
それよりも心配なのは、オーストラリアビーンズやユーカリなどオーストラリア系の植物たち。ユーカリなどは大好きな割にこれまで何度も枯らしてきた反省を踏まえ、冬の間は室内で育てていましたが、結局葉は全て枯れてしまいました。
再起不能に感じますが、枝の断面はまだ青く生きている様子なので、回復することを信じて、辛抱強く回復を待ちたいと思います。
そんなわけで、サボテンたちは定位置に戻し、多肉植物や塊根植物もサボテンハウスの上に鎮座、春の間は少しでも多く日光浴をさせて、冬の間に痩せた分の回復に努め、もうひと回り大きく成長するよう促します。
季節外れの小春日和に、「今年も元気良く花を咲かせてくれるといいな」と早くも開花に思いを馳せています。春はもうすぐそこまで来ています。
2020年2月18日