記録をこの手で残したい
キーボードを打ってブログを更新している身でこんなことを言うのもなんですが、
最近の人は(自分も含めて)とんとモノを書かなくなったなぁ、と思うんです。
今や仕事もほとんどパソコンですし、ペーパーレス化も進んでいますし。
で、たまに生の字を書くとその人の人柄がはっきりと出る。
仕事柄、履歴書などを何年も何千枚も見てきたからつくづくそう思います。
最近では、もしや極端に書く機会が減っているのは、
人が自らの字から人姿を悟られることを恐れ避けているからなのでは?
・・・とまぁ、これは僕の飛躍した勝手な見解ですが。
先日、会社の役員に「汚いけど読みやすい字だな」と、
褒められたんだか貶されたんだかわからないコメントをもらいましたが、
なんだか無性に嬉しかったのを覚えています。
きっと自分はこう思われたい、という内面が字を通じて相手に伝わったから?
・・・と、これまた勝手に解釈していますが、そんな気がしています。
また前置きが長くなりましたが、そんなわけで最近では
なるべく自分で字を書きたいと思うようになりました。
でまぁ、丁寧に書くことを心がけるにはどうすればいいか。
「書くこと自体に楽しみを覚えればいい」
・・・お察しかもしれませんが、趣味を始める時はまず道具から、という性格でして(汗)。
そこで以前ITO-YAで物色をして一目惚れをしたペン。
先日思い切って購入しました。
PARKER SONNET CISELEのボールペン。
17世紀の銀製かぎ煙草ケースをモチーフにした佇まいが如何にもイギリスっぽく、
いぶし銀(大好きな言葉)な佇まいがツボでした。
あまりに気に入って同じモデルの細身(デッドストック品)まで購入。
PARKER INSIGNIA CISELEのボールペンとシャープペンシルのセット。
SONNETは気に入ったのですが、普段仕事をする上では30gはちょっと重い。
CISELEで細身のモノがないかと探したところ、
オークションで未使用のデッドストック品を見つけまして。
INSIGNIAは両方とも20gで、重さを感じることなく使えるちょうどいい重さ。
CISELEはスターリングシルバーと23Kを使っているのですが、派手過ぎず、
長く愛用するには最適のマテリアルかと思ったのも選んだ理由の1つです。
筆記具はあまり詳しくないのですが、靴と同じくコレクションではないので
実用性重視で、長く使い倒せるモノを、と選んでみました。
上司に「それ、PARKERか」と聞かれ、ちょっと話すと意外にもその道に詳しく、
色々教えてもらったんですが、仕事で今とは比べ物にならないくらい頻繁に(毎日)
ペンを使っていたわけですから、詳しいのも当然ですね。
上司が就職した当時はボールペンなんてなかった、なんて聞かされビックリ。
当時は万年筆かツケペンだったそうな。
一昔前は、社内表彰などの記念品は高級万年筆などが贈られていたとか。
万年筆なんて気取った作家が愛用する趣味の道具かと思っていたんですが・・・。
ある本を読んだところ、ボールペンは思いついたことを速記するためのペン
という位置付けのだそうです。
そんなクレイエイティブな仕事をしているわけではない自分には
多少無縁な気もしますが・・・まぁ、これからですかね。
TAGS: Parker | 2011年7月21日