過去について
「モリちゃん、俺気づいたんだよ。『過去から何も生まれねぇ』ってことにさ。だからゴミ箱漁るのはもう止めにしたんだ。そこには俺が一度捨てた物しかなくて、結局のところゴミしか入っていないんだ。新しいものは何にもないんだぜ。途端に過去を振り返るのが面倒くさくなっちまったよ。あっ、電車出ちゃう。モリちゃん、また電話すんね。じゃね、ブラザー!ハハッ」
過去についての彼の考察。彼らしくて好きだ。
でも、そこに、隠した、宝物は、一体、誰の、もの、なの、だろう?
次に踏み出した彼と、まだ動けないでいる自分。
2009年10月13日