走る読書

ランニング

先日ひざの痛みを感じてからも騙し騙しで2日ほど走ってみましたが、

痛みは一向に引かないので、走ることを諦め、きちんと休養を取ることにしました。

痛みの場所などから調べてみるといわゆるジャンパー膝(ひざ)の症状。

大腿四頭筋を中心に筋トレをしながら痛みが引くのを気長に待つしかないなぁと。

 

で、休養期間中にできることをしよう、と気持ちを切り替え、3冊の書籍を購入しました。

熱心なランナーの方々にはすでにおなじみの本ばかりかと思いますが、

とにかくどれも面白く、参考になる内容で、走るように読破しました。

 

村上春樹著「走ることについて語るときに僕の語ること」(文春文庫)

 

四半世紀にわたる著者のランニングと小説、そしてこれまでの生き方を振り返る

メモワール的エッセイ。

仕事や人生感も絡みながら語られる、走ることに対する姿勢や生きる上での位置づけは、

自分の理想と重なり大いにモチベーションを高めてくれます。

著者が「風の歌を聴け」を書いたのが30歳、そして走り始めたのが33歳。

現在、その年代を生きる自分にとっては力強く背中を押してくれる一冊です。

ただし、著者のランニングに対するあまりのストイックさに気持ちが高ぶってしまい、

ケガで走れない焦りが募ってしまってなだめるのにひと苦労しましたが(苦笑)。

 

金哲彦著「金哲彦のランニング・メソッド」(高橋書店)

 

故障の原因は筋力不足だけではなく、ランニングフォームにも原因があるのでは、

と思い立ち、正しいフォームを改めて学んでみようと手に取ったのがこちらの本。

丹田、骨盤、肩甲骨の3点を意識し、体幹で走るフォームは、なるほど、

慣れてくると自然と足が送り出されて非常に楽。カラダの軽さも感じます。

「ランニングはウォーキングの延長」、「正しいフォームを身につけるためには

まずウォーキングから」ということで、ケガで走れない状況もこれ幸いに

嬉々として早速ウォーキングに着手しました。

目下体幹で走るランニングフォーム習得に向け、前向きに取り組み中です。

巻末には体の痛みに応じてその原因と対処法などもわかりやすく掲載されていて、

自分のようにケガで走れない人にとってはまさに打ってつけの本です。

 

小出義雄著「マラソンは毎日走っても完走できない」(角川SSC新書)

 

ランニングフォームと同様、気になっていたのが日々の練習法について。

ランニング自体は人生の長い趣味にしていきたいと考えていますが、

当面の大目標はフルマラソン完走(もちろんその間のマイルストーンはありますが)。

毎日長い距離を走るだけではフルマラソンは完走できない、という警鐘を鳴らしつつ、

逆に仕事と趣味の両立に不安のある人には、毎日長い距離を走らずとも

練習方法次第で完走できるという、ある意味での安心感を与えてくれます。

毎日の仕事の合間を縫ってどのようにして効率よく、効果的に力をつけるか、

意識すべきトレーニングの目的や日々の練習の組み立て、大会直前の脚の作り方など、

実際の選手たちの例を踏まえてその人の環境や弱点などに応じて練習メニューを

提案しており、頭を使うランニングを目指す上で大いに参考になります。

 

ようやくひざの痛みも落ち着きつつあり、今はウォーキングにジョグを混ぜて

少しずつ走りはじめています(慎重に、慎重に・・・)。

当初は走れない焦りやストレスもありましたが、これらの本に触れることができ、

ある意味でとても有意義な時間だったのかもしれないと感じています。

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