あれから10年後のこと

10年前の自分と今日の自分と・・・。

小説春の庭柴崎友香さんが芥川賞を受賞されて、店頭で本を手に取り「あぁ”きょうのできごと“の著者か」と思い当たりました。

映画「きょうのできごと a day on the planetは大学時代、行定勲監督が映画化してそれを何度となく繰り返し観ていた思い出深い映画ですが、これまで小説では読んだことがなく。

(きょうのできごと a day on the planet

そんな「きょうのできごと」ですが、平積みされる受賞作の脇に「”きょうのできごと、十年後”が発売される」と小さくポップが貼ってあり、思わず芥川賞作品よりもそちらの方に個人的関心が・・・。

そんなわけで10年後のストーリーを読む前に、まだ読んでいなかった小説を読んでおこうと購入し、何度か読み返して当時の思い出などを呼び起こしてみたりしていました。

(映画の中のクジラのエピソードは行定監督のオリジナルストーリーだったんですね)

前回のストーリーから10年後の様子を描くきょうのできごと、十年後と題する今回の書籍。

「きょうのできごと a day on the planetの公開が2004年ですから、自分もそれからちょうど10年経過しているわけで、その間に自分は初々しさとか未来への希望とか、結構失われたモノがあることを思うと、読みたい気持ちがある一方で、正直ためらいもあります。

思い出は思い出のまま、そっとしておいた方が・・・なんて思いもあったり、それぞれの登場人物が今どうなっているのか、期待より不安に思う気持ちの方が大きいのかもしれません。

自分はこの10年で、登場人物たちの成長や変化に取り残されてはいないだろうか。変わってしまったものと今も変わらないもの、10年度の小説を通じて自分に重ね合わせて読めれば、と。

ともあれ、10年ぶりの旧友と再会するような、懐かしい記憶と向き合うとても良い機会が訪れる予感がしており、今から期待に胸を膨らませています。

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