【投資】米国8州で電力事業を行うエクセルエナジー(XEL)に投資しました
今年2銘柄目の購入は安定の電力株
昔から超安定的で高配当な優良銘柄としてもてはやされ、退職金をこの「安全資産」につぎ込んだ人も多かった電力株ですが、日本では東日本大震災を契機に安全神話は完全に崩壊、今や無配が当たり前の、リスクだけが高い銘柄になってしまいました。
一方、アメリカでは依然として安定的な高配当銘柄でして、今回投資をしたエクセルエナジー(Xcel Energy・ティッカー「XEL」)は、コロラド州、ミシガン州、ミネソタ州、ニューメキシコ州、ノースダコタ州、サウスダコタ州、テキサス州及びウィスコンシン州で売電事業を行う電力会社となります。
配当利回りは3%ちょっとと、電力株にしては今一つ物足りない感もありますが、PERは17倍程度と比較的割安であり、EPS(1株利益)は年々右肩上がりで今後も持続的な成長が期待できることから投資を決定しました。
(米国株としては5銘柄目)
話は少し飛びますが、いよいよ市場にシェールガスやシェールオイルが出回り始め、中東も生産量を維持するとしたために需給バランスが崩れ、オイル相場は早くも値崩れを起こしています。
これに大打撃を被ったのがロシアでして、元々コストが高かったロシアの石油や天然ガスを直撃。ロシア経済はこの割高な天然資源の輸出に頼ってきただけに、つい先日起こったルーブルの急落に繋がったものと認識しています。
一方、シェールガス・オイルの一大算出国となったアメリカでは自前で天然資源を確保できるとあって、経済も順調そのもの、といった印象を受けています。
(エクセルエナジーの発電プラント)
さて、エクセルエナジー社に話を戻しますが、発電プラント別の発電量を見てみると、火力発電(石炭)が一番多く、次いでガス発電となっております。一方、原子力(Nuclear)は2プラント、3基となっており、依存度はそれほど高くはありません。
個人的には、先に取り上げた国内で産出される安価なシェールガスが今後ますます出回ることで、石炭よりもクリーンなガス発電も伸び、業績にも良い効果を発揮してくれるのではないかと期待をしています。
(AVEDAのホームページより)
また、風力発電について238基も備えていることについては特筆すべき点かと思います。ただ、327MWの発電容量を持ちながら、実際の正味発電量は42MWしか期待できないところはまさに「風まかせ」、やはり自然エネルギーゆえの難しさでしょうか。
それでも、自分も愛用するAVEDA(アヴェダ)が同社の風力発電を支援するなど、再生可能エネルギーへの注目は年々高まっているようです。
どこの電力会社でもそうですが、今後の課題は再生可能エネルギーの活用とスマートグリッドの導入ですね。売電事業は地域独占的で、かつ環境問題とも切っても切り離せないだけに、今後の取り組みに注視したいと思います。
(「1.ローカル」を4%ほど押し上げた)
最後になりましたが、今回の投資で5分類組み入れ構成比率の中で最も割合の低かった「1.ローカル」が11.4%から15.6%へと、4%ほど是正されました。
リスク分散のためにも、今後も弱いセクターを補なう形で投資先を選定していき、全体のバランスを整えていきたいと思います。
(外国株の割合は早くも22.7%に)
今年に入り米国株を立て続けに購入したおかげで、早くも外国株の割合が22.7%まで上昇しました。投資信託を除けば大半は米国株です。
冒頭にも書きましたが、新興国やヨーロッパ諸国の経済が伸び悩む中、米国だけは力強さを感じており、年内はこの調子で米国株をメインに投資を続けていきます。
保有割合も25%とは言わず、できることなら今年中に30~35%くらいまで買い進めていければ、と思っていますが、何事も焦らずじっくり取り組んでいこうと思います。
それではまた!
TAGS: XEL | 2015年1月26日