【投資】連日の下げ相場で仕掛けた指値にヒット!クレカ大手マスターカード(MA)を新規購入

このところ投資の話ばかりで恐縮です。
米国株投資を初めて約1年。当初は日本株との違いに戸惑いながらも、最近になってようやく自分の中での投資基準が掴めるようになってきました。
今回は「株、買いました」の報告の前に、銘柄選定方法とタイミングの計り方について、少しだけ触れておきたいと思います。
日本株と米国株、銘柄選定方法の違い
(銘柄選定基準の違い)
銘柄選定の基準については、これまで手探りながら検討してまいりましたが、最近になりようやく固まりつつあるのでまとめてみました。
もちろんこの他にも有利子負債や自己資本比率、キャッシュフローなども参考にしますが、最初に目にする指標は上記の4つです。
日本企業より米国企業の方が稼ぐ力があり、業績も安定した企業が多いことから、基準は高め。
営業利益率で稼ぐ力を、ROEで効率的な資本の使い方を、EPSで安定感と今度の成長性を確認し、変化の激しい株式相場においても比較的リスクが低く、安定して保有できる銘柄を選択するようにしています。
ただし、各指標はあくまでも参考程度で見ており、これまで投資した内容がこれらの基準をすべて基準をクリアしているわけではありませんので悪しからず。
投資タイミングはやっぱりPER、でも「PER=割安感」ではない?
一方、投資タイミングについては、参考書にも割安感を示す基準としてPERを使い、投資タイミングを計る一つの指標とするケースが圧倒的に多いですし、私も基本的にPERを使っていますが、「PER=割安感」と、話はそう単純ではないところに難しさを感じます。
つまり「PER15倍以下だから割安」と一律に判断することができないということ。実際に自動車メーカーや商社などはPER15倍以下なんてザラですし、PER20倍を超える企業でもまだまだ伸びる企業も多いわけで、PERの数字に固執すると痛い目に遭います(ました)。
そのため、PER倍率による絶対評価ではなく、各年の過去のEPS(1株利益)と株価の高安からその年のPER平均値を算出し、現在の株価と比較する相対的評価で判断しています。
(キヤノンのデータ)
汚い表で誠に恐縮ですが、普段私が管理している株式管理表の一部です。例えばキヤノン(7751)を例に挙げて説明したいと思います。
まず会社四季報などからデータを表に転記していきます。黄色の部分は自動計算となっており、株価の高安の中間値を求め、株価の中間値とEPSから (a)その年の平均的なPER を算出します。式にするとこんな感じ。
(株価最高値+最安値) ÷ 2 ÷ EPS = その年の平均的なPER・・・(a)
その年の平均PERも各年度ごとに波がありますので、それらを平均化したものが表の右に記載した (b)平均PER 。リーマンショックなどで赤字だったりしてPERが算出できない年は平均から除きます。
そして各年度の平均的なPERのうち、最も倍率のPERが低かった年のPERを (c)最安PER をします。
こうしてみるとキヤノンの場合は (b)平均PER が18.7倍、(c)最安PER が15.1倍となります。
2015年度のEPS予想値は238.1円ですから、(b)平均PER を使い株価を求めると、238.1×18.7≒4,461円となり、これが一つの買いのタイミングの目安になります(表示されていない小数点以下の問題で計算結果に若干のずれが出ていますが、今回は表に合わせております)。
EPS(予)×PER=目標株価
また、もし (C)最安PER で計算し、238.1×15.1≒3,604円まで株価が下げたら全力買い、ということになります(こちらも端数の問題で計算結果に若干のずれが出ています)。
米国株には会社四季報はありませんが、全て証券会社やモーニングスター、Google Financeに掲載されている情報から拾える数字ばかりですので、日本株も米国株もほとんど同じように管理し、算出しています。
目標とするPERさえ決まれば、EPS予想値に掛け合わせることでターゲットとなる目標株価も算出できるので、あとは指値で仕掛けておくだけ。意外と簡単です。
クレカ大手マスターカード(MA)を新規購入
さて、前段が長くなりました。
このところ軟調な米国の株式相場ですが、株価の下げのピッチが大きかったマスターカード(ティッカーシンボル:MA)に指値を設定したところヒットしました。
(マスターカード購入)
マスターカードはビザ(ティッカーシンボル:V)同様、クレジットカード大手でして、営業利益率は50%超、ROEも50%を超える超優良銘柄です。
ビザと悩みながら、当期EPS予測値と来期EPS予測値の差(EPS成長率)を見ると、ビザが12.5%に対し、マスターカードは16.9%増の予想となっていたため、マスターカードの方が伸びしろがあると判断しました。
クレジットカード自体、その利便性から依存度の高い決済方法でありツールですので、多少の景気の変動にも左右されない業界ですし、消費の拡大、新興国へのクレジットカードの普及などにより、まだまだ成長の余地のあるドル箱産業だと思われます。
金融銘柄の中でも、銀行株は収益構造が複雑でわかりにくく、自分には手を出し難いのですが、その点クレジットカードの仕組みは明快。持っていて安心ですので手っ取り早く分散化を進めるには選んで間違いのない銘柄な気がします。
(投資判断は自己責任でお願いします)
仕掛けた指値に到達後、株価はタッチ・アンド・ゴーして上昇気流へ…?
(約定後反発、今後に期待)
85.51ドルで指値していたものがヒットした後、タッチ・アンド・ゴーとばかりに株価は反転しました。このまま上昇してくれればいいですが・・・。軟調な相場だけに余力は残してありますので、再び下げたら買い増しをしたいと思います。
現在米国市場はサマータイムのため日本時間で22:30開始と、寝る前に相場の成り行きを見守ることができてしまうのですが、刻々と変わる株価を見ているとついつい夜更かしをしてしまっていけません。
チャートばかり見ていると流れで高値掴みしてしまいますので、前段で記載した通り、しっかり目標株価を決めて指値注文しておき、さっさと寝る。これに限りますね。
最後にお約束の円グラフをどうぞ
以下は円グラフフェチな自分の欲求を満たすためだけの、各種自己満足円グラフを張り付けてお別れです。
(米国株50%も間近)
誰の参考にもならない我がアセットアロケーション。おわかりの通り株式が大半です。
生活資金は入っておらず、また趣味ということもあり、リスクは自分が見守りケアする方針のため、リスクはしっかり取ります。
(「2.グローバル・消費」が増加)
マスターカードは株式5分類組み入れ比率においては「2.グローバル・消費」に該当します。
「2.グローバル・消費」に該当する銘柄はナイキ(ティッカーシンボル:NKE)の他はなかっただけに、久しぶりの補強となりました。
(業種は「5.金融」)
株式業種別組み入れ比率では「5.金融」に該当することになります。
銀行株は仕組みが複雑で、どんな外部要因で業績に影響が出るか、またどんなリスクが潜んでいるか素人にはわかりにくく手を出し難いのですが、その点クレジットカードの場合はまだシンプルで分かりやすいです。
(権利確定月の分散状況)
マスターカードの配当利回りは1%未満なので、インカムゲインについてはさほど期待はしていませんが、一応配当金の権利確定月カレンダーについても追記。手薄な1・4・7・10月をフォローしてくれます。
まだしばらくはバランスを整える必要があるため、過度な分散投資は避けつつ、少しずつ他の銘柄を物色していきたいと思います。
それではまた!
TAGS: MA | 2015年4月5日