【投資】還元利回りは5%超、ディスクロージャー支援の宝印刷(7921)を購入

大幅増配と株主優待制度で高配当銘柄入り
先週のことですが、ディスクロージャー支援の宝印刷(7921)を購入しました。これで日米合わせて10銘柄となりました。
(サテライト投資目的で購入)
宝印刷はその名の通り印刷会社ですが、上場企業の招集通知や有価証券報告書など、会社法や金融商品取引法に絡む専門性の高いIR関連の印刷物を製作しています。
この分野では、宝印刷とプロネクサス(7983)の2社が双璧でして、ほぼ2社独占の状況ですが、高度に専門性を有することから参入障壁がに高く、一方でマーケット自体もそれほど大きくないため、新規で参入するほどの旨味も無いのが現状のようです。
もちろん日本で起業が盛んになり、IPOが増えれば話は別でしょうが、基本的にはパイの取り合いという印象を受ける業界ではあります。
ライバル社からの顧客の切り崩しに成功、あの大型案件も受注
とは言え、ここ最近の宝印刷の動きは目を見張るものがあり、ライバル社から月に10社程度の乗り換えを獲得している様子。1年間ですでに100社近くが宝印刷に移っているとのこと。
上場会社の中でもIR活動に先進的なエーザイやアサヒグループホールディングスなど、名だたる大手上場企業は宝印刷を採用しており、あくまでも実感値ですが、法務チェック、提案力、価格、いずれをとっても宝印刷が一歩上を行く印象を受けています。
また、今年11月に上場を果たす日本郵政グループ3社についても、証券代行は三井住友信託銀行が、そしてディスクロージャー支援は宝印刷が獲得したとのこと。
この業界は特に専門性を必要とするだけに、人材育成や信頼の構築は簡単に築けないことを考えれば、当面宝印刷には強い追い風が吹くものと考えています。
盤石な財務状況と株主還元の積極化で一躍高配当銘柄に浮上
先日、宝印刷が大幅増配を発表し、1株につき年間50円。現在の株価(9/18終値=1,235円)にして約4%の配当利回りを見込んでおります。
これ以上拡大が期待できない業界だけに、無駄に内部留保せず、配当性向を高めて株主還元に舵を切ったことには大歓迎です。
同社は株主優待制度も導入しており、100株以上で1,500円相当の”選べるギフト”を贈呈しており、株主優待も加味すると還元利回りは5%超となります。
3年間継続保有すると、選べるギフトの内容も2,000円相当にグレードアップすることから更なる利回り増も期待できます。
堅実な収益性の確保と安定的なキャッシュインカムに期待
先にも書きましたが、この業界は特に専門性を必要とするだけに、人材育成や信頼の構築は簡単に築けないことに加え、印刷物だけではなくシステム面(金融庁のEDINETに対応したXBRLツール)でも入り込んでいますので、一度乗り換えたら業者を再び変更するのは難しいため、今後どれだけライバル社から顧客を切り崩せるか、注視したいと思います。
過去の業績を見れば、もちろん不況の影響を受けていますが、上場会社がある限り決して無くなることはありませんし、今後、ライバル社からの顧客の流入が続けば、一段高い収入と安定的な収益が期待できます。
余談ですが、5月決算で権利確定月の分散にも寄与してくれるのは嬉しいポイント。
現時点ではJ-REITよりもよっぽど安定的で高利回りであることから、サテライト投資目的で購入し、安定配当の間は保有する予定。今後は長期的に安定した株主還元を享受したいと思っています。
TAGS: 7921 | 2015年9月22日