楽天証券からiDeCo口座の移管を検討中、たった1つの理由と回答
楽天証券に問い合わせをしてみた
毎月積み立てている投資信託の信託報酬については定期的に確認をし、把握に努めていますが、iDeCoで運用する商品の実質コストを確認してところ、やたらとそのコストの高さが目に付く商品があり、どうしたものかと悩んでいます。
それは、新興国株への投資を目的とした「日興-インデックスファンド海外新興国(エマージング)株式」(以下「日興エマージング株式」です。
現在、iDeCoは楽天証券に口座を開設し、先進国株式と新興国株式を7:3の割合で積立投資していますが、楽天証券で新興国株式を対象に投資をしたい場合、この日興エマージング株式しか選べないんですよね。
で、この日興エマージング株、信託報酬も年0.594%と、今となっては決して安いとは言えませんが、実質コストに至っては2017年11月の決算では年0.911%と、1%近いコストになります。2016年11月の決算時の実質コストは0.894%でしたので、コストを圧縮するどころかむしろ上がっていることから、元々高コスト体質なのでしょう。
そこで考えられる改善策は3つ。
- 日興エマージング株式が信託報酬を引き下げるのを待つ
- 楽天証券が他の新興国株式対象の運用商品の追加提供を待つ
- 他のネット証券にiDeCo口座を移す
1番目は、たとえ表面上の信託報酬を引き下げても、元々高コスト体質であることは実質コストを見て確認できているので期待するだけ無駄かなぁ。2番目は、資産クラス毎に1つの運用商品しか提供していないので、その辺証券会社内でしがらみがありそう。
結局、自ら取り得る選択肢は3番しかないのですが、楽天証券は他の証券会社に先駆けて口座維持手数料を無料化し、その後のiDeCo口座完全無料化の流れを牽引した功労者なので、できることなら使い続けたい。画面も見やすいですしね。
そんなわけで、他の証券会社に移管する前に、楽天証券に問い合わせて見みたところ、すぐに返事が届きました。
<楽天証券より回答(抜粋)>
iDeCoの運用商品につきまして、資産クラスごとに1銘柄のみといった制限はございません。しかしながら、誠に恐れ入りますが、弊社iDeCoでは現在のところ新興国株式に投資する投資信託の追加予定は未定でございます。
つまり、資産クラスで1商品しか取り扱えないといった縛りはないが、今のところ新たな運用商品の採用予定はないとのこと。これはいよいよ口座移管をした方がよさそうです。
些細な信託報酬の違いではありますが、全体の3割を新興国株式に割り当てていることや、60歳まで長期で運用するiDeCoであるからこそ、小さな信託報酬の違いが将来への差となって大きく反映してくると思っており、乗り換えるなら早い方がいいでしょうから。
ちなみに、3大ネット証券がiDeCoで提供する新興国株式対象の運用商品とコストはこちら。こうして見ると、日興エマージング株式の信託報酬は目立って高いですね。
移管先は、信託報酬の業界最安を追究し続ける「eMAXIS slimシリーズ」が選べるマネックス証券が有力です。eMAXIS slim新興国株式インデックスは、最近も信託報酬を大きく引き下げたばかり。
2017年に設定された新しいファンドなので実質コストはまだ出ていませんが、信託報酬だけでも日興エマージング株式と比べて3倍近く違いますから、実質コストも確認をした上で判断したいと思います。
ちなみに、eMAXIS slim新興国株式インデックスの最初の決算は2018年4月25日と、もうすぐです。
iDeCoの乗り換えには一度現金化してからの移管となり、手続き中は積み立てを一時的に中断するなど、デメリットもあるので簡単には口座移管をしたくはないのですが、こればかりは致し方ありませんね。