映画鑑賞で荒んだ心のチューニングを

音楽・カルチャー

もうだいぶ長いこと、映画を楽しむ余裕さえないほどに慌ただしい毎日を送ってきましたが、気分が荒んでくると無性に映画が観たくなります。

登場人物たちの人生や日常とは違う環境を疑似体験し、現実と一度距離を置くことで冷静さを取り戻す。映画を通じて心のチューニングをしにいくような感じで。だから基本的にヒューマンドラマが好き。ハッピーエンドは求めていません。

そのため、ヒューマントラストシネマやシネスイッチで上映されている映画は大抵好きな部類の映画でして、先日足を運んだ際、いっそTCGメンバーズカード会員になることにしました。会員になれば定期的に足を運ぶようになる気がして。

年会費1,000円で鑑賞料金は1,300円になり、更に火曜・木曜は1,100円に。2回観れば元は取れるし、ネット予約でも適用できる便利さがまたいいな、と。

その場で会員になり、そのまま割引チケットを購入。何カ月ぶりかの映画鑑賞でした。

鑑賞した映画は「読まれなかった小説」、ヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督の長編映画です。3時間にもわたる映画も中弛みせず、多分に漏れず良かった。

不甲斐ない父親に対する青年の苛立ちと、一方で足掻いてもどうすることもできずに諦めにも似た状況に陥っていく青年の様子は父親と重なり、青年もまた逆らえない運命に飲み込まれていく心境を巧みに描き出していると思います。

映画が終わり照明が点灯した時の、些細な憂いやちょっとしたストレスも全部映画の中に置いてきたような、心がまっさらになったような感覚。新たに行動を起こすための前向きな気持ちへと一新してくれます。

映画館に足を運ぶたびに次に観る映画も決めてしばらくは映画館に通おう、そう決めました。次回はケン・ローチ監督の「家族を想うとき」を観に行く予定にしています。

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