【投資】米国株:医療保険大手ユナイテッドヘルス(UNH)を新規購入
先日のレイセオン(RTN)購入に続き、翌日に医療保険大手のユナイテッドヘルス(UNH)を購入しました。
銘柄選定をする際、EPS(1株利益)が年々右肩上がりで綺麗な上昇線の描く銘柄から選ぶようにしていますが、UNHは年々EPSを更新し続ける、まさに理想的な株です。
実はずっと以前から目をつけていたものの、これまで投資には至りませんでした。当時、毎年EPSの最高値を更新し続けるような銘柄を挙げ、マスターカード(MA)やナイキ(NKE)、ホームデポ(HD)そしてUNHを投資先の候補にしたことがあります。
実際に営業利益率の高いMAとNKEには投資を実行しましたが、HDとUNHは営業利益率が1ケタ台だったこともあり、薄利であると判断して投資を見送りました。
ただ、今振り返ってみれば、先ほど挙げた4銘柄はいずれも株価はその後大きく上昇しています。この経験から、利益率はあまり株価に影響を与えないのだと実感し、考えを改めました。
さて、今回投資したUNHですが、同社は医療保険と薬剤給付管理システム(PBM:Pharmacy Benefit Manager)が事業の2本柱です。
PBMはちょっと分かり難いですが、医師から指示される処方薬の管理、給付システムのことで、ココを押さえておくと製薬会社はPBMの推奨医薬品リストから外されるリスクを避けるため医薬品の値引きに応じやすくなり、引いては医療費の節約につながるそう。
UNHの場合、傘下のユナイテッドヘルスケアで医療保険を、同じく傘下のオプタムでPBMを通じて処方薬を握っていることから、薬価を大幅に下げて保険金支払いを抑制するという高いシナジー効果を創出しています。
UNHのサービスは、国民皆保険ではない米国だからならでは。そのため米国以外ではなかなか同社の存在意義を見出せないように映り、投資判断に迷いますが、米国では欠かせないサービスであることには間違いありません。
さて、投資判断における決め手は今後の見通しです。今後2期の予想が、EPS変化率 +7.7%・+16.02%、増配率 11%・12%と予想されていたこと。これはかなりいい数字であり、順調にいけば今後株価も配当も一段の上昇が期待できます。
UNHの過去5年間の平均PERは18.7倍、内 最も低かった年のPERは2019年の17.5倍。これに対し、現在の株価にEPS予想を掛けると、今期は19.2倍、来期は16.5倍となります。今期のPERは今ひとつですが、来期のPERを見ると現在の株価でも魅力的でした。
ただ、週明け(UNH購入から1営業日後)の株式市場はNYダウが1,000ドル以上の暴落(▲3.56%)。その翌日も800ドル以上の下落(▲3.15%)と2日連続で大暴落。購入した日とは様相が一変してしまいました。
UNHに至ってはたった2日で買値から15%近く下落しており、自分で定めた投資ルールとは言え苦笑せざるを得ません。相変わらずの投資下手、タイミング的には最悪ですね。
UNHについてはこれまでずっとウォッチしてきましたが、今回のように結構値動きの激しい株なので、買った以上は腹を括り、右往左往せず、大幅な増配を期待しながら株価回復を待ちたいと思います。
今回の相場暴落で急遽米国株の買い増しに動いていますが、そちらは買付結果と状況を整理次第また追ってご報告します。
TAGS: UNH | 2020年2月26日