【投資】10年後を見据えた銘柄選定
久しぶりに投資の話をしたいと思います。
と言いますのも、先日Twitterのタイムラインに心に響くツイートがあり、今後の投資について考える良いきっかけになったからです。米国株投資家 いぬまんさんのツイートです。
今週もお金爆増で大満足!この勢いで来週には25000ドルを奪還する可能性大!まだまだ初動なのでどんどん買うべき!ノンポジの人はもし1銘柄だけ半額で買えるなら何を買うのか考えてみて!その銘柄が今買うべき銘柄!自分が信頼してる銘柄!今は10年後の半額なんだから激安!10年前に気づけてラッキー!
— いぬまん (@inuman_kabu) May 9, 2020
普段からノンポジ勢に買いを煽るツイートをするいぬまんさん、前半部分はいつもの調子ですが、響いたのは後半部分。まさに銘柄選定の本質をとらえているように思います。
ノンポジの人はもし1銘柄だけ半額で買えるなら何を買うのか考えてみて!その銘柄が今買うべき銘柄!自分が信頼してる銘柄!今は10年後の半額なんだから激安!10年前に気づけてラッキー!
自分はこれまで、(高配当や優待優待などの誘惑に惑わされながらも)基本的には過去のデータから算出される数字を頼りに投資をしてきました。その数字はあくまでも過去のものであり、未来を確約するものではありません。
そのことは重々理解しつつも、しかしそれ以外に頼るべきものが無く、過去のデータから未来に線を伸ばし、成長を続けてくれるものと期待しつつ、「きっとそうなるはず」と自己暗示しようとさえしていたように思います。
しかし、過去のデータから現在が割安か割高かを判断できても、それはこの先1,2年程度の業績予想と過去との対比であり、10年先の企業の姿や成長性については盲目的です。
業績がヨコヨコであれば、過去との比較は有効かもしれません。しかし、成長株は常に過去に対して割高となりいつまでも買えず、逆に先々悲観的であれば株価に織り込まれ、過去に対し現在の株価水準は割安となります。
その間違った割安感に飛びついて、下がるたびに買い進めれば進めるほど含み損が膨らむ負のスパイラルに陥り、ナンピン買いをするたびにドツボにハマッていくことでしょう。
決して「割安感>銘柄選定」になってはいけないし、割安感だけで投資をしてはいけない。これは過去に自分が何度も犯してきた失敗から学んだ教訓でもあります。
成長株は常に「All Time High」であり、低位株はいつまでたっても低位株のまま。だったらいぬまんさんのツイートのように、銘柄選定はもっと感覚的なものであってもいいのかもしれません。
会社四季報やコンセンサス予想などはせいぜい1,2年先の見通しであり、もっと長期的な展望を予測するには役に立ちません。だったらもう少し自分の勘や嗅覚を頼りにしてみようかと思っています。
「バイ・アンド・ホールドで売り抜ける予定がないにも関わらず、割安感に飛びついて投資した銘柄に、10年後の明るい展望を持って買った銘柄がどれくらいあっただろうか」
「割高感が邪魔をして買えなかった銘柄で、その後スルスルと株価が上昇し、今や手が出せない水準にまでなってしまって悔しい思いをした銘柄はどれくらいあっただろうか」
そんなことを自分に問い掛け、データをもとにした一見理論付けられた割安感や割高感といった指標は、逆に投資判断の妨げになるのではないだろうか、とさえ思っています。
いまだに投資基準が定まらず、ブレブレな運用を続けていますが、気になる方法はまずは試して検証し、合わなければ切り捨てて、を繰り返しブラッシュアップしていくしか自分に合う方法は見つからないと思っています。
今月の株の買付日は今週木曜日の予定。今回は10年後も喜んで保有し続けている株は何かをよく考えて投資をしようと思います。
2020年5月17日