義援金と寄付金控除
義援金の輪が広がっています。
日本赤十字社に寄せられる義援金の金額も229億278万18円(3月22日時点)。
様々なサイトで義援金を募っていたり、会社でも社員から義援金を募集したりと
その方法は多様化し、皆さんも募金の延長のように出資しているようです。
ところで、皆さん寄付金控除のことはご存知でしょうか。
義援金(寄付金)は所得税法上、所得控除の対象になります。
寄付金控除を受けるためには確定申告が必要ですが、
寄付金のうち2,000円を控除した金額が皆さんの所得から控除され、
税金計算することができます。
つまり2,000円を超える義援金を拠出した人は税金面で少なからず
優遇を受けられることになります。
注意点は、私が考える範囲で3つ。
1.義援金の出資先はどこでもいいわけではない
日本赤十字社またはこれに協力する募金団体と国・地方自治体。寄付金控除の対象になるか心配なら、各団体のHP等を調べてみることをお勧めします。
2.証明書の発行が必要
郵便振替の場合は控えがそれに当たる。銀行振込やクレジットカードでの支払いについては事前に出資先に申請をしないと発行してもらえない場合もあるので、出資前に確認が必要です。
3.確定申告が必要
年末調整ではできませんので、各自で確定申告が必要です。慣れない人はこれで一番挫折しそうです。
この寄付金控除、結構来年の確定申告の時期に物議を醸しそうでなりません。
ちまたを見ると、皆さん「募金」と同じ感覚で義援金を納めているようですので。
寄付金控除の対象外の団体に義援金を納めた、証明書を申請し忘れた、など
かなり出てくるのでは、と思います。
もっと詳しく知りたいという方はこちらをどうぞ。分かりやすいです。
私のオススメは日本赤十字社。
郵便振替、銀行振込、クレジットカード、Famiポートと方法も多彩ですし、
義援金詐欺やよくわからない団体まで義援金を募集をしている
現在では、確実で安全です。寄付金控除についてもしっかり説明があります。
(日本赤十字社の東北関東大震災の義援金のページはこちら。)
オーソドックスですが私も日本赤十字社に義援金を託したいと思います。
たまにはFPらしいことも書こうと思い、採り上げてみました(苦笑)
これだけ義援金の輪が広がりを見せているのを日本国民として嬉しく思います。
日本の一日も早い復興を信じて!
2011年3月24日