【本】時間に支配されない人生

一度しかない自分だけの人生だから

前回の更新から少し時間が空いてしまいました。6月に入り、私のいる部署は最も忙しい時期に突入し、そんな中でも久しぶりに旧友に会ったり、アーティストのライブに行ってみたりと、自分の時間も大切に、結構密度の濃い時間を過ごしておりました。

さて、5月に誕生日を迎え、以降色々と日々の行動を見直しています。例えば日経新聞の購読を止めて、代わりに積極的に読書をするようにしたこともその一環。新聞は会社で読めることも理由の一つですが、経済や政治等の外的要因に振り回されることなく、時間、金銭、思考といったあらゆる観点で独立をしていきたいと。こう書くとえらく大げさですが、今は自己のぶれない軸を持つ必然性を強く感じています。

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さて、そんな動機の一つとなったのが、ジョン・キム著「時間に支配されない人生」(幻冬舎)。前著「媚びない人生」(ダイヤモンド社)で大変感銘を受けた同氏の続編ともいうべき本なのですが、有限である人生という時間について改めて考えさせられることになりました。

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「人生の目標は?」「自分にとっての幸福とは?」人によっては避けて通りたいこれらの問題。場合によってはこれまでの人生を否定し、後悔の念に晒されることさえあるかもしれません。しかし、いつピリオドが打たれるか誰にも分からない人生の中で、はっきりに言えることは、意識する、しないに関わらず時間は確実に過ぎていくという現実。この現実をしっかりと受け止め、それぞれが時間とどう向き合うかでその後の人生が大きく変わっていくのだろうと感じます。人間社会に身を置く以上、外部との関わりは、時に自分の時間を奪い、人生の目標を大きな障害にさえなる。本当の意味で自分の時間を生きるためには内面に揺るがない評価軸を作り、物事の判断や見極めを明確にすることが大事だと身に染みて感じることができます。

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「時間を均等に配分することは人生に対する冒涜」「幸福は、明日はなく今日求めるもの」「お金を言い訳にしてはいけない」など、優しくも鋭く切り込む言葉の数々にハッと気づかされることが多く、また時間と向き合うことを通じて、自分の人生と向き合うことで新しい自分の可能性を探るきっかけにもなります。この本はその答えを導くための著者からのヒント(答えは載っていません、きっとそれは各個人が考えることであり、それぞれの問題だから、ということでしょう)であり、それ以上にポジティブに人生と向き合うきっかけを与えてくるという点で一読の価値があると感じます。

余談ですが、同氏の本はいつもドッグイヤーでいっぱいです。普段読む本にはアタリもハズレもありますが、自分にとって価値ある本はドッグイヤーと手垢で溢れ、その価値を感じ得ない本はきれいな状態のまま売る、そんな自然なサイクルが形成されています。この本はすでに2回読み返しましたが、まだまだ読み足りません。この本のように、読んだ分だけ自分の中に変化を与えてくれるような本に今後もめぐり合いたいものです。

それではまた!

時間に支配されない人生

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