【CD】OWEL(オーウェル)/OWEL

音楽・カルチャー

早くも上半期マイベストアルバムの登場か?

出張帰り、新幹線を降り立ってもまっすぐ帰宅する気にはなれなくて、レコード店に足を運びました。最近ではすっかり癒しのスポットになっており、訪れる間隔が日に日に短くなっております。

最近ではベテランミュージシャンの安定感が耳に心地よく、音楽に新鮮さ、目新しさを求めることはさほどありませんでしたが、今回のOwel(オーウェル)との出会いは、心の琴線に触れる大きな発見でした。

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まるで朝露のような、どこまでも混じり気のない純粋で繊細な音の粒。ギター、バイオリン、そしてなんといっても歌声の美しさには涙が出そうになるほど、心の内側から揺さぶる力を感じます。これがOwelにとってのデビュー作とのことですが、誰もが抱えるセンチメンタルやメランコリックといった心の影をも見事にサウンドに乗せた曲に、そのサウンドとシンクロし自分の中でこみ上げてくる衝動を感じ、ハッとなったり。

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捨て曲なしの素晴らしいアルバムで、これがデビュー作だからこそ作れたものなのか、それともバンドの実力なのか、未知数の部分も含めてとても魅力的です。このバンドに関しては何しろ情報が少なく、色々探してみたら、YouTubeでPV2曲と小さなハコでのライブ映像がありました。

この他、「Owel」名義ではないものの、前身のバンド「Old Nick」として映像が結構ありました。あの声の持ち主もわかってかなり親近感を覚えたり。歌声を聴いていると学生時代に感じたあの感情がフラッシュバックし、とても切なく当時の情景を呼び覚ましてくれました。しばらくはヘビーローテーションです、きっと。

しかし、その日の気分でCDを買って帰るなんて、貧乏な学生だった頃に比べたらなんて夢のような生活を送っているのだろうと感じる今日この頃。

それではまた!


Owel/オーウェル[ZLCP-0117](タワーレコード @TOWER.JP ¥1,780)

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