今、必要とする物とは -時を刻む- Vol.2
どんな時計が欲しいのだろうか。
いざ物色をしようにも、その範囲が広すぎるのが正直なところで、
自問自答を繰り返すわけなのですが一向にまとまらない。
勝手にファッションの教則本と位置付けている「男の服装術」(落合正勝著)には
たった一言、「腕時計は薄く、ベルトは革の物」としか書かれていない(シャツの章)。
そこで一通り機械式時計の名の通ったブランド、モデルをざっとみて、
気に入った物をリストアップしてみました。
ねるとんでいうところのファーストインプレッションです。
まず、1つはIWCのポルトギーゼ。
一張羅のデイデイトがクロノなので、住み分けるなら、と候補に挙げたのが「7days」。
機械式時計を複数持つなら、パワーリザーブが長い方がいい。
しかもパワーリザーブの残りが目で見えるなんて、なんて便利なんでしょう!
そして2針も洗練された印象。
ブラックというのもデイデイトの対極にあってよろしいかと。
で、2つ目がゼニスのエル・プリメロ。
これは完全にキャリバーに惹かれて。
シャルル・ベルモー氏の職人としての意地の結晶といいますか。
毎時36,000振動って一体どんなん!?という。
ゼニススターにも憧れます。
一生に一度は体験したい一品です。
・・・ん?2つだけ?
えぇ、面食いな物で。
もとい。
この2つのモデルというかブランドには特別惹かれるものがありまして。
歴史的背景等も調べて学んでいくうち、
両ブランドに対する敬意みたいなものを感じざるをえない。
IWCとゼニス、どちらもいずれは身につけたいの心から思えました。
ブランドは大方絞り込み、あとはどのモデル、どの仕様にするか。
彼女と実際の女房にする基準は違うといいますが、
自分の中で何が必要で、何が必要でないか、
それによって選ぶ時計もおのずと変わってくるのでは、と思います。
そしてこのあと、自分でも思いもしなかった方向へと流れていくことになるのです。
(次回に続く)
2011年6月8日