ポッテリ顔した靴たちの魅力
こんな野暮ったい靴誰が履くんだ、なんて思ってました。
季節がまた一歩進んだせいでしょうか、ボリュームのあるシンプルな靴の出番が増えています。ショーツにも合うしロールアップしても履ける。足首が出る夏の装いの場合にはトゥの丸いボリューミーな靴は、何かとバランスがとりやすいですね。
ぽってりとしたボリューム感のある靴としては最近頻出のTricker’s(トリッカーズ)のM7195 Cap Toe Country ShoesとAlden(オールデン)の#93911 Plain Toe Blucher Oxfordが筆頭でして。色合いやその日の気分で交互に履いています。似て非なるこの2足。雨に強いトリッカーズと晴れに映えるオールデン、相互に補完し合い、とてもいい関係です。
さて、オールデン。結構シワも入り、風格も出てきました。シワによる自然のアクセントは、ストレートチップやウィングチップの造作されたデザインと違い、履く人によって差が生まれ、それぞれ個性が出せるところも靴好きの虜にする所以でしょうか。また、トリッカーズと比べてみるとラストにも色気があり、男性の征服欲を大いに刺激するのでしょうね。
昔はぽってりした靴を見るたびに「こんなにカッコ悪い靴、誰が履くんだ」なんて馬鹿にしていましたが、人の嗜好は変わるものです。最近ではほとんどスニーカーを履かなくなった今、ドレスでもなくワークでもない、このぽっかり空いた空白地帯をしっかりカバーしている2足。過去に詫び、大いに感謝しなければなりません。
さぁ、暑さはこれからが本番ですが、どんな季節も面白いことを見つけ、大いに楽しんじゃいましょう!(と自分に言い聞かせてみる)
それではまた!