【MTO】White’s(ホワイツ)/Smoke Jumper(スモークジャンパー)【完成】
先週からお送りしているMTO収穫祭。
終わった・・・と見せかけて、もう1足残っておりました(笑)。
そうそう、今年は年始早々、ラギッドな気分だったのです。
イギリス靴とは1週間差でこちらのアメリカ靴の方もしっかり届いておりました。
- White’s(ホワイツ)/Smoke Jumper(スモークジャンパー)
- Height : 6″
- Last : standard
- Size – Length : 6
- Size – Width : D
- Leather : Black Dress & Black Bull Hide
- Lace Design : Lace to Toe
- Sole : Vib 430
- Eyelet Color : Brass
- Opition : Lineman patch
届いたのはホワイツのスモークジャンパーです。
レディメイドでは自分に合うモノが手に入らないので、思い切ってオーダーしました。
注文から約1ヶ月、先日のジョンロブに比べたらあっという間でした。
ということで、また今回も飽きもせず、例のレビューをお送りします。
(しばらくお付き合い下さい・・・。)
トゥのレース部分はLace to Toeを選択しました。
時より幅の異なるダブルステッチは手縫いの証拠でしょうか。
もちろんステッチのばらつきはイギリス靴では考えられないことでしょうが、
アメリカ靴はその武骨さから逆に味になってしまうところが面白いですね。
レザーは2種類、ドレスとブルハイドのコンビにしました。
基本はドレスで、ヒールとバックステイがブルハイド。
元ネタは持っているコムデギャルソンのパテントシューズのコンビネーションを参考に。
(元ネタのコムデギャルソンはブラックパテントとブラックスエードのコンビです。)
なかなかイイ感じに仕上がりました。
開拓時代、3人に1人が作業中に転落死したという記録の残るラインマン。
遠目では気づきませんが、オプションでラインマンパッチをブルハイドでお願いしました。
命知らずなラインマンのためのパーツに興味が湧き、表情のアクセントになれば、と。
こうして後ろから見ると、やっとコンビだとわかりますね。
この辺はMTOならでは、という程度の、あくまで自己満足ですから(苦笑)。
ソールはビブラム#100と悩みましたが、レザーがドレスで、履き回しやすさも考慮し、
サイドからハードな印象が覗かないミニビブラム#430に。
アイレットはブラス。思ったほど金ピカでなくて安心しました。
革紐は初めてですが、なんだかスルメみたい。
ウレタン素材?の紐もセットだったので、そちらはありがたくレッドウィングのボロ紐と
交換させてもらいます。
ラストはスタンダード。
サイズはオールデンを基準に6Dにしましたが正解でした。
ブーツ自体重量はあるのに、歩行はその重さを気にならないほど楽チン。
まさかすでにソールに返りがついているわけでもないですし、
これはやはり「ARCH EASE」製法のおかげでしょうか。
脱ぎ履きは多少面倒ですが、ワークブーツと身構えることなく、かなり気軽に
履いて出掛けられそうです。
今回のオーダーは選択できるポイントやパーツが多過ぎてかなり悩みましたが、
おかげさまで納得のワークブーツが出来上がりました。
最近スニーカーを履くことはめっきり減ってきましたが、
スモークジャンパーの完成でさらにスニーカーの出番が激減する気がしています。
とまぁ、MTOした3足について、立て続けにご紹介をさせていただきました。
ジョンロブからホワイツまで、一見ジャンルはバラバラですが、
一応自分の中ではそれなりの一貫性があるつもりではいます(・・・ないか)。
MTOすることでレディメイドやショップの別注品などよりセンスのイイモノが
できるとは決して思えませんし、事実できてはいませんが、
やはり思い入れは一入(ひとしお)、長く愛着を持って接することができる気がします。
ごく当たり前のことですが、物に溢れたこの時代、完成した3足を目の前にして、
それこそが最も大切なことだと改めて実感した次第です。
3回に渡り、連日の長文にお付き合いをいただき、本当にありがとうございました。