【MTO】John Lobb(ジョンロブ)/CHAPEL(チャペル)【完成】
先日届いたEMSの中身の続きです。
(こう同時に届くと消化不良を起こしていけません・・・。)
ジョンロブのMTO、2足目はなんとも華やかな靴となりました。
- John Lobb(ジョンロブ)/CHAPEL(チャペル)
- Size(Length) : 5
- Size(Width) : D
- Last : #8000
- Leather : Plum Museum Calf
結論から言いますと、自分の想像以上のモノが届いてしまいました(汗)。
もう説明は不要な気もしますが、自分への記録の意味も込めて、以下レビューを少し。
真っ先に目を惹くのはこの透明感のある革でしょうか。
プラムの色といい、ミュージアムカーフのまだら具合といい、なんとも美しい一枚革。
まるで太陽に透けて見える血液のような。
角度を変えてみるほどに変える表情は飽きることがありません。
ストラップは2本、ジョドファーと比べてやや太め。
通常ならその靴の表情となるべきストラップとバックルでしょうが、
このチャペルはトゥからヒールまで続く、美しい一枚革にその座を譲り、
その革を邪魔することなく絶妙な位置にそっと配されています。
ラストはプレステージラインでおなじみの#8000。
ややスクウェアなトゥがエレガントな印象をさらに増幅させています。
サイズ感は#7000とほぼ同じですが、トゥがスクウェアな分、
小指への当たりがいささか軽減される感じがします。
ジョドファー同様、裾口からバックルがそっと覗き、さりげないアクセントに。
また、横から見るとトゥからヒールまで一枚革であることがよくわかります。
また、プレステージラインの特徴はこのヒール周りにも多数。
まずヒールの高さが通常よりも高い点、そしてシームレスヒールである点。
トゥからヒールまでまさに継ぎ目のない一枚革。本当に贅沢です。
今回のMTOはどちらもストラップ靴でしたが、
ジョンロブのストラップ靴は他のメーカーと比較しても秀逸だと感じます。
ストラップ靴という気品あるイメージが、自らがジョンロブに抱く印象と
重なるせいかもしれません。
それにしても、ジョンロブの展開するモデルの完成度の高さには驚かされます。
革、ラスト、その他細かな仕様に至るまで、
各モデルが単なるパーツの組み合わせではなく、全てに意味を持ち、
一つひとつ計算された上に配されている、そんな印象を受けます。
その中でもこのチャペルは非のつけどころがない完成度ではないでしょうか。
未だかつてこんなに完成された靴を見たことがありませんでしたので、
すっかり魅せられ、驚嘆してしまいました。
今回のMTOについて、足掛け6ヶ月というロングスパンでしたが、
待った甲斐が十二分にあった大満足の出来となりました。
Leather Soulのクニさんをはじめ、お世話になった方々に本当に感謝しております。
おかげで当分、他の靴に触手が動かない気がしております。
(あ、すぐに前言撤回するかもしれませんが・・・。)
もちろん靴は履いてナンボですが、前回紹介したジョドファーと共に
特別な時に履きたい、思い出深い2足となりました。
「一生モノ」って言葉は最近安易に使われている気がして決して好きではありませんが、
「耐久性」や「流行に左右されない」などではなく、
一生愛着を持って付き合い続けていくことのできるモノ、という意味では
まさに生涯大事に履いていきたい、僕の大切な宝モノとなりました。
一日も早く、この靴に見合う人間になりたいですね。
そう思わせてくれる靴、僕には価格以上の価値(効果)がそこにはあるように感じます。
また、長々と稚拙な文章の垂れ流しでスイマセン(汗)。
連日の長文にお付き合いをいただき、本当にありがとうございました!