【MTO】Sondrio(ソンドリオ)/コットンパンツ
苦手なパンツ選び、駆け込み寺はやはりオーダー
早いもので10月を迎えました。9月から俄然購買意欲に火が点き、冬に向けて買い物をチラホラ進める中、散々悩んでいるのがパンツ選び。どうもパンツ選びは苦手でして・・・。
デニムパンツ(ジーンズ)だけは結構持っていますが、パンツがジーンズだと自然と洋服の選択肢も限られてきてしまうので、この冬はデニム以外のコットンパンツを何本か持ちたいと考えています。特にスリムでテーパードの効いたコットンパンツがほとんどないため、オフホワイト、ベージュ、グレーといった定番カラーで使い勝手のいいコットンパンツを求めて探し回りました。
PT01(ピーティーゼロウーノ)やINCOTEX(インコテックス)など、イタリア系パンツ専業メーカーの新作を見て回り、時には心惹かれながらも、素材、サイズ感、価格面でなかなか折り合わず。パンツはシャツや靴などと違い地味ですが、サイズやシルエットが合わないと途端に野暮ったく見えるので、本当に難しいです。
で結局、最後はオーダーをすることにしました。オーダーって本来は洋服好きの贅沢な楽しみなのでしょうが、何だかとても後ろ向き(苦笑)。しかし、一番懸念のサイズ選びは気にしないで済みますし、価格も抑えられますので最善の選択でした。問題は素材なのですが、以前作成したイタリア・ソンドリオ社のストレッチコットンが気に入っていたので、色違いでもう一本作成しました。
- Sondrio(ソンドリオ)/コットンパンツ
- Color:グレー
ソンドリオ社の起毛感あるコットンは、光沢のある滑らかな質感と風を通さない生地の重厚感が大変気に入っており、これからの季節にピッタリ。前回のネイビーに続いてのオーダーですが、過去の経験を踏まえて、ひざ回りと股下を0.5cm長く取り、より自分に合う寸法に調整しました。
モノ選びでは、素材、デザイン、サイズ感、個性、価格と色々な基準がありますが、パンツに関して考えた時に一番はサイズ感では、と考えるようになりました。いくら素材が良くてもワタリがダブついたら台無しですし、裾幅だって1cm違えば印象が全く変わってしまう。パンツのデザイン性を楽しみたいという気持ちもあるけど、パンツに関していえば地味でも下半身をしっかり引き締めるようにまとめてくれれば、トップスや靴で遊んでも全体がまとまる。それならわざわざパンツで遊ばなくてもいいのではないか、という気がしています。
シャツも靴も十分に持っており、アウターやトップスでいくらでも印象は変えられる。それなら、パンツのボタンや切り替えしの色使いなど、ちょっとしたお洒落にこだわるよりも、自分の身体に合う無駄のないシルエットこそが一番に優先すべきことだろうな、と考えた時「なんだ、オーダーすればいいんだ」と腑に落ちたわけです。
オーダーだと、生地やボタンなどの仕様などに関し制限はありますが、シルエットとサイズ感はレディメイドでは得られないモノがあります。私の場合、足も長くないし、ふくらはぎは張っているし・・・と色々と難がありますので余計そう感じるのかもしれません。あとは気に入った服地に巡り合えるかですが、こればかりはテーラーさんのセンスと一定の在庫を抱えられるかどうかですね(卸問屋や仲買人から取り寄せだと価格がどうしても上がってしまうので)。
裾はノークッションで4cmのダブル仕立て。ボタンも敢えて主張のないカラーのマーブルを。フロントポケットの角度やバックポケットのボタンの有無など、作りはとにかく自分にとって使い勝手が良く、遊びのないシンプルな作りに。自分の身体に吸い付くフィット感はレディメイドでは得られない感覚。こんなパンツばかりではつまらないですが、最低限揃えていればこんなに心強いことはないです。
そんなわけで1年ぶりぐらいに仕立ててもらいましたが、変わらず底抜けに明るい店員さんと談笑しながら洋服を作る楽しさに触れ、やはりオーダーはイイものだなぁとつくづく実感しました。新たな服地が入荷した頃にまたお邪魔したいと思います。
それではまた!