【BUY】完成されたラストにみる価値 Gaziano & Girling(ガジアーノアンドガーリング)/ST JAMES 2(セントジェームスツー)
とうとう寒さが身に堪える季節に入ってまいりました(あーやだやだ)。
周囲に気兼ねすることなくスーツを着ることができるのはとてもいいことなんですが。
クールビズなんか早く終われ!と思いながら、寒くなるのはノーサンキューでして。
そんな中、冷え込み始めたタイミングを見計らっていたかのように、
スエード靴が予定より1ヶ月も早く到着しました。
このシューボックスははじめてです。
老舗が集う英国シューズメーカーの中でも稀有な存在であり、
近年その頭角を現した英国期待の新鋭・・・。
届いたのはこちらです。
- Gaziano & Girling/ST JAMES 2
- Size:5.5
- Width:E
- Color:Polo Suede
- Last:TG73
ガジアーノ&ガーリングのパンチドキャップトゥ(クウォーターブローグ)シューズです。
当時欠品中だったのですが、問い合わせたところ10月末には届けられるとのこと。
冬には十分間に合うと踏んでオーダーしたのですが、
まさか衣替えに間に合わせてくるとは、嬉しいじゃないですか!
色は明るく、かといって悪目立ちしないポロスエード。
ゴールドスエードなども魅力的ですが、スーツに合わせる靴ならこのくらいの方が
オンスタイル全般には合わせやすいかと。
Church’s(チャーチ)のFairfield(フェアフィールド)は荒々しい毛並みでしたが、
今回のセントジェームスは比較的毛足が短めのしっとりとしたスエードです。
今回、特筆すべきはガジアーノ&ガーリングを代表するラストTG73による
このスクウェアなトゥでしょうか。
スクウェアトゥでここまではっきりしたものははじめてです。
オフな印象になりがちなスエード靴をラストで矯正する感じ(?)。
素材やデザインに左右されず、靴の形状が醸す雰囲気や品格をこれほどはっきりと
感じ取ることができるのは、なによりこの完成されたラストゆえではないかと。
随所にビスポークを意識した作りで、絞り込まれたフィドルバックも印象的。
ソールがかなり薄く、ピッチドヒールも相まってだいぶ華奢な印象。
この小ぶりのヒールカップはかかとの小さい自分にとって嬉しいポイント。
エドワードグリーンの#808はヒールカップの大きさに不満があっただけに
比べると足の収まりはすこぶる快適です。
TG73はロングノーズ気味なので、サイズを間違えると自分の最も苦手とする
シルエットに一転してしまうので、対応してくれたNickさんと相談しながら慎重に吟味。
実足でDウィズだとサイズは6でジャストでしたが、やはりノーズが長めかな?と思い、
ラストだけで十分スマートな印象なので5.5Eにしたところ、これが正解でした。
細かいところではいくつか注文もあるのですが(裏鳩目がないとか、やや精度の甘い作りとか)
ガジアーノ&ガーリングは、その完成されたラストと一貫したこだわりのスタイルが
売りであり、価値もそこにあるのだろうと。
さすがに国内プロパー価格なら手を出しませんけどね。
こちらは今回お世話になったショップの定番モデルで、価格も手頃(日本の約半値)な上、
関税も予定通り(?)無事スルー。
個人輸入でもG&Gの純正トゥリーは高いのですが、自宅に余っているものが見事に合い
代用できたので、出費は最小限に抑えることができました。
スエード靴の活躍する限られた期間・用途を考慮しても十分満足できる結果となりました。
G&Gのようなスーツスタイルでも砕けすぎないスエード靴は、改めて考えると結構嬉しいかも。
これでようやくゆっくりと眠れそうです(笑)。
冬が大嫌いなだけに、こうして冬の楽しみを少しずつ増やしていければと
しみじみ感じるのでした。
P.S.
陽がとんと短くなりましたね。今回は写真が逆光気味でスイマセン。
パソコンがとうとう御臨終な予感で、急遽のアップゆえなにとぞご勘弁を(汗)。
毎度の長文にお付き合いいただき、ありがとうございました!
TAGS: Gaziano&Girling・Suede | 2012年9月27日