2014年、念頭にあたり。
あけましておめでとうございます。
お正月の忙しい三箇日が過ぎ、ようやく腰を据えてコタツでキーボードを叩いています。年末、大瀧詠一さんの訃報を受け、頭の中で「春よ来い」がずっとリピートしたままの、ちょっとしんみりとした今年のお正月。皆さんはいかがお過ごしでしょうか?
念頭にあたり所信表明でも、と思いましたが、昨年も同じようなことを書いており、大筋は変わらないのですが、思うところを少し。
この数年で私の身の回りにはありとあらゆるモノたちが集まってきました。それは洋服であり、靴であり、時計や鞄、文具に至るまで、これまでにないほど充実した環境が整っています。しかし、モノたちとは対照的に自分を振り返ると、私自身相応の成長を実感できていないのが本当のところです。
回りを固め、武装し、結果それだけで満足してしまっていた自分に気づき、大きな危機感を覚えると共に、虚無感も感ざるを得ません。今、改めて自分自身と向き合うことに迫られています。
このブログでは、靴や洋服、投資にお酒等、自分が好きなことだけを掲載しています。思い起こせば元々試験勉強の苦悩から気分転換で始めたブログですが、いつしか自分の中でとても大きな存在になりました。当時はブログというはけ口があるおかげで上手くバランスをとっていたように思いますが、今を見つめ直してみると楽しいことだけを優先してしまっている自分に気づきます。
今やこのブログは自分の身を置く現実とは別のもう一つの世界となっており、両者の溝は広がるばかりです。「いぶし銀杏な生活」とあるように、良くも悪くも自分の現実の生活を映すミラーがこのブログであり、自分が現実逃避するための場所であってはならないのです。
最近では、自分の中でブログと現実との間に矛盾を感じ、またツール選びにばかり熱を入れ、本来力を注ぐべき自分の成長(それは時に苦痛を伴う)には目をつぶり、あたかも周囲の充実が自分自身の成長と錯覚している感さえありました。
年頭にあたり、まず自己の研鑽に励み、それを支えるツールとしてのモノたちと上手に付き合いながら、大きな成長へとつなげていければと、極々在り来たりながら改めて感じる次第です。いぶし銀を感じられる実生活を送り、その断片をきちんとお届けできるよう精進してまいりたいと思います。
つらつらと綴ってまいりましたが、どうも固くていけません(苦笑)。年頭からカチンコチンな内容で恐縮ですが、何よりもまず律すべき自分への戒めとして記したいと思います。次回からはまたいつもの調子で更新を続けてまいりたいと思いますのでご容赦ください。
それでは今年も1年間、どうぞよろしくお願いいたします!
2014年1月4日