ニコラス・G・ハイエックセンター再び、そして思うこと

つぶやき 投資・マネー 時計

【冷静と情熱の間】

最近物欲がめっきり失せてしまっています。

欲しいモノが無いわけでもないのですが、急を要するモノではなかったり、無くても困らないモノだったり、欲しいけどすぐにはどうにもならないモノだったり、と理由は様々です。

物欲はあるけど、ちょっと冷静になって考えている、という言い方が正しいかもしれません。

 

少し前のことですが、再びニコラス・G・ハイエックセンターを訪れました。一向に時計熱が冷めない時期でしたので、悩んでも仕方がないから実物を拝んで検討しようかと。

The Swatch Group(スウォッチグループ)では消費税増税に加え、4月から5~10パーセント程度の価格改定が行われるとのことで、Breguet(ブレゲ)をはじめ、店頭はどこも品薄状態。そのことがさらに時計熱を煽ったのは言うまでもありません。

 

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3針のゴールドケースと白文字盤という、シンプルな時計を探しに行き、特にBlancpain(ブランパン)のVilleret(ヴィルレ・6651-3642-55B)には大いに惹かれました。

実物を見る中で「4月の価格改定を前に・・・」と焦る気持ちが駆り立てられる一方で、至極冷静な自分の存在に気付きました(高額な値段を前に当然と言えば当然なのですが)。

 

すると、それまでのモノに対する価値と価格のバランス感覚や判断基準がとても不安定であいまいに思え、自分の判断についても疑問を感じ始めました。購買意欲に対し慎重になり始めたのはこれがきっかけだったかもしれません。

 

“適正価格”と呼ばれる都合のいい値段設定は、憧れや見栄、自己満足でいとも簡単に、天井知らずに吊り上がりますし、それを選ぶ人の判断基準は非常に感情的であいまいです。

一方、本来の使い方や用途、使用頻度だけを考えると、これだけモノが溢れる時代、欲する機能はとても安価なモノで用が足りてしまうという現実があります。その最たるものが時計でしょう。

人は自分の個性(もしくは見せたい自分像)と重ね合わせ、品質や背景(またはテーマ、物語)、純粋な好みやブランドに対する評価などを総合的に検討し、バランスを取り、プライオリティを付け、最終的に購入するか否かの判断を下します。

つまりは冷静と情熱の間で落としどころを見つけるのがモノ選びの本質なのですが、今回は、その判断に価格改定という強迫観念にも似た外部要素に引っ張られ、自分にもその自覚がありました。

このままでは正しい判断が下せないと、一度検討を中断し冷静になろうと決めたのがこの時でした。

(過去の記事)

【脱線気味にこのブログの方向性について】

“物欲”と”投資”という、相反するカテゴリが混在するこのブログ。一時は別のブログに分けようかと考えもしましたが、先立つものが無ければモノは買えませんし、あえてマルチサイト化はしませんでした(yukipanさんにもアドバイスをいただきました)。

自分の中では今回の時計も有価証券も、大きな意味での「投資」という土俵上にあると考えています。購入するモノだけではなく過程も大切で、このブログに限って言えば綺麗事だけ並べても仕方がないとも感じています(あくまでこのブログが至極個人的な内容の趣旨で、存在自体自分自身の備忘録的な意味合いが強いからそう思えるのですが)。

 

最近では株式等ペーパーアセットへ目を向けることも増え、その内容のエントリも増えていますが、これは決して老後の蓄えでもなければ、早期リタイアのためでもなく、人生をより充実させるために使う準備資金と位置付けています。

投資を通じて膨らんだお金は、然るべきタイミングでより充実した時間を過ごすために使うつもりであり、それは明日か数年後かはわかりませんが、近い将来の具体的な目標に向けて投資しています。

有価証券でもモノ選びでも、選択するための唯一の判断基準は「その直接的・間接的な投資効果がこれからの自分の人生をどれだけ豊かにするか」ということに言及されるかもしれません。

そういった意味で、新たな時計の購入はまだ時期尚早なのだと気づけたことは良かったのだと思います。

 

間もなく増税や価格改定を向かえますが、本質を見極めて慎重に答えを選びながら、変化する人生の中で適切なタイミングで最大限効果を発揮できる機会に巡り合うことを今後も意識していきたいと思います。

今回の一件で時計熱は一時的に下火になりましたが、引き続き検討は続けていきます。進展がありましたらまた追って。

それではまた!

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