いぶし銀杏な投資方針について(2015年版)
この1ヶ月ばかり、2015年の投資方針をあれこれ考えてきました。2015年の投資活動を開始するに当たり、備忘録的に記録をしておきたいと思います。
第一目標はアセットアロケーションの更なる矯正
この2年ばかり日本株偏重のアセットアロケーションを改善すべく、少しずつリバランスを加えてきました。2013年からはJ-REIT、2014年からは米国株への直接投資を開始して現在に至っています。
2014年中の目標は「日本株65%、外国株15%、REIT15%、その他5%」まで改善する目標を立てていましたが、年末の追い込みで何とか達成に漕ぎ着けることができました。
2015年についても、依然として日本株偏重傾向が続いていることから、さらにリバランスを進めていきます。目標値としては「日本株55%、外国株25%、REIT15%、その他5%」という割合を目標に設定しました。
コアはバリュー株銘柄への直接投資
毎月インデックスファンドを積立購入しておりますが、コアはバリュー株銘柄に対する直接投資であり、今後もその方針を継続します。
情報が比較的集めやすい、日本株、米国株、J-REITについては、インデックスファンドではなく個別銘柄(現物)に直接投資をしていきます。理由は信託報酬の節約という面もありますが、ただ単純に直接投資の方が投資をしていて面白いから。
バリュー株銘柄の基準ですが、ROE8%以上(米国株10%以上)、EPS(1株あたりの利益)が過去5期及び業績予想を含めて概ね連続増加傾向にあること、PER15倍以下(米国株は対象外)、営業利益率10%以上、等々。
その他、有利子負債や自己資本比率、時価総額等々を総合的に判断して決定します。上記の基準をすべて満たす銘柄も難しいのであくまで参考程度に。
ちなみに、J-REIT については配当利回り4%以上が対象とします。安定感のある住宅型リートを優先的に組み入れます。
直接投資は5分類に分けてリスク分散
上記の通りバリュー株を選定し、複数の銘柄が候補に挙がった場合には、銘柄を5分類に分けて現況で不足している分類の銘柄を補うようにします。
分類の方法は先に挙げた書籍に詳しいですが、海外売上比率を加えてより明確化しました。米国株も直接投資の対象に加えたことで、分類に迷うことも結構あったので。
先月末の状況でいうと、「1.ローカル」か「4.国内外・産業」の割合が低いので、これを補うべく候補の銘柄から「1.ローカル」か「4.国内外・産業」に適う銘柄を絞り込み、優先的に直接投資を実施します。
利益確定・損切り等のタイミング
バリュー株投資は基本的にバイ&ホールドですが、下記の場合には売却を決定します。
- EPS(1株利益)が2期連続でマイナス(見込み)となった時
- PERが20倍を超えた時(米国株は対象外)
- 取得単価の100%(2倍)に達した時(J-REITは50%(1.5倍))
1.と2.はバリュー株の対象から外れることから、3.は一度利益確定のために売却します。
成長性ある銘柄ならばストロングホールドが正解だと思いますが、まぁ私の場合はポケットマネーの範囲での投資ですし、老後資金やセミリタイヤなどを目的としていませんので。
もちろん、リーマンショックの時のような急場の際には一度すべてキャッシュに戻すこともありますし、私の場合、投資も買い物も財布は一緒なので、大きな買い物をする際にも売却することがあります。
毎月配当を受けるためのサテライト投資
そんな資金的余裕があるかと言われれば怪しいところではありますが、決算月が偏ると配当金の流入する時期も偏ってしまうことから、サテライトとして高配当銘柄や株主優待銘柄、小型銘柄、J-REITなどを組み入れて基準月の分散を図ります。
こうしてみると、1月・2月・4月・5月・7月・8月・10月・11月と銘柄が薄い月がありますので、こういったところを補っていくためにバリュー株以外からもポートフォリオに組み入れていく予定です。
株式価値の向上のために配当金や株主優待で企業が利益を吐き出す是非については色々と議論のあるところでしょうが、個人的には定期的に恩恵を受けられればそれはそれで嬉しいですし、投資している実感も湧くので、毎月程よく分散するようにサテライト投資で補っていく予定です。
インデックスファンドは投資信託からETFへリレー投資
最後に、新興国株や先進国(日本・米国を除く)、海外リートについては毎月投資信託で積み立てて、ETFにリレー投資をします。
先日のルーブル急落の際、新興国株としてロシア株を検討したこともありますが、情報収集に手間取ったことや為替の問題もあり、円・ドル以外の金融資産まではとても手が回りませんので。
米国市場に上場しているADRを利用して新興国企業への直接投資も一手ですが、まぁなけなしの投資資金ですし、そこまでする必要もないかなぁと。情報に乏しく、手間の掛かる分野についてはインデックスファンドをコツコツ積立ていきます。
そんなこんなで長々と書きましたが、とにかく今年も面白可笑しく、何より自分自身が楽しみながら取り組んでいければと思いますので、これからもどうぞよろしくお願いいたします。
TAGS: 投資方針 | 2015年1月6日