株主総会で直接経営者に問いたい、たった1つのこと
アベノミクス新成長戦略を経営者はどう受け止めているのか?
12月決算企業から株主総会招集通知が届きました。そのせいでしょうか、昨年のキヤノン(7751)の記事のPVが先週から一気に伸びています。
検索キーワードは「キヤノン お土産」。皆さん、株主総会のお土産が気になるようです。ちなみに昨年のキヤノンのお土産はキッチンタイマーでした。
もしお土産が目当ての方は、おそらく株主総会を数社はしごされるのでしょうが、キヤノンの株主総会はオススメしません。
下丸子なんて不便なところ、駅からも距離もあり、わざわざキッチンタイマーをもらうためだけに行くなんて正直時間がもったいないだけですから。
(過去の記事)
さて、12月決算企業で実際我が家に招集通知が届いたのは、キヤノンと大塚ホールディングス(4578)。大塚HDは売却済みですので、すでに株主ではありませんが・・・。
今年は会社法改正やスチュワードシップ・コード、コーポレードガバナンス・コードの制定を控えており、今回の株主総会にはまだ影響はありませんが、個人的に聞いてみたいことがあります。
それは、政府がアベノミクスで掲げた「新成長戦略」を、企業経営者はどのように受け止め、どう呼応するつもりなのか、ということ。
キヤノンも大塚HDも、JPX日経インデックス400の採用銘柄で、ROEの高い、いわば今後の成長が期待される、日本を代表する銘柄ということになります。
とは言え、日本企業の収益力は諸外国に比べて最低水準にあり、政府が掲げる「新成長戦略」では企業の収益力を欧米諸国並みに高めたいとしています。
つまりJPX日経400に採用されている名だたる企業も、まだまだこれからだということ。
今後どのようにして収益力を高めていくか、そして自己資本コストを上回るキャッシュフローをどのように生み出し続けていくのか、をお伺いできればと思っています。
(キヤノンと大塚HDの招集通知書)
株主総会では出席者の年齢層が高いため、目先の配当政策であったり、時にクレームまがいの、正直どうでもいい質問が多いのは仕方がないことですが、そんな中でも長期的な目線で成長戦略を伺えないかと期待しています。
今回の「新成長戦略」の外堀を固める形で進められるスチュワードシップ・コードやコーポレードガバナンス・コード制定の動きについて、これらの新しい動きを経営者がどのように受け止めているかも気になるところ。
御手洗会長をはじめ、経営者は全般的に高齢の方が多いですが、新たな動きを意欲的に受け止め、呼応する予定があるのか否か、またこれから後継者にバトンタッチするために継承する長期的ビジョンやロードマップもお伺いしたいところです。
正直なところ、自分には株主総会場で挙手をして質問するだけの勇気はないので、誰かがそんな質問をしてくれないかなぁなどと、他力本願な淡い期待をしております(笑)。
ただ、残念なのは、せっかく招集通知をいただいた2社の株主総会が共に3月27日(金)と重なっており、両社の株主総会には出席できないんですよね。
いまだに保有しているのはキヤノンですので、おそらくキヤノンの株主総会に行くことになるかと思いますが、大塚HDの株主総会もせっかくの機会ですし、どうにか出席できないものかと悩んでいます。