【投資】投資方針転換で整理も加速、日本株3銘柄を売却しました
粛々と日本株から資金を引き揚げ中
最近の日本の株式相場の値動きは力強く、日経平均株価2万円に向け、まい進しています。
官製相場に下支えされて、他国の相場に引っ張られることなくグングン伸びる姿は頼もしくもあり、一方でその過熱感にはバブルのにおいもしており、人によって投資判断の分かれる、難しいところです。
私は、というと、投資スタンスは中長期で保有し、なだらかな上昇を遠巻きに眺めていられる状態が理想としており、この過熱ぶりにいつ日本株を手仕舞うかをずっと模索していました。
そんな中、会社四季報2015年2集(春号)が発売され、データ整理した結果、売却ルールに引っ掛かった2銘柄とリストラ候補の1銘柄をこの機会に売却することにしました。
(3銘柄を同時に処分)
日揮(1963)と三井物産(8031)の2銘柄はEPS(1株利益)が2期連続でマイナスの見通しのため売却を決定。
一方、ホンダ(7567)は以前からリストラ候補となっていましたが、同業他社と比較しても収益力の衰えが顕著であり、このままでは格差が開く一方と判断、リストラをすることに。
(過去の記事)
3銘柄とも3月末決算なので権利確定してからとも思いましたが、売却ルールに抵触することが判明した以上、先延ばしにしてもリスクを抱えるだけですので、機械的に売却を実行しました。
代替えの銘柄はこれから探していますが、思うところがあり、今後の投資方針を大きく転換させる予定です。
その内容は以下の通り。
- バリュー株投資は継続、ただし米国株中心で実施する
- 日本株は株主優待銘柄とJPX日経400ファンドに絞る
- 株式5分類組み入れ構成比率による分散管理を廃止
- 過度な分散投資を見直し、銘柄数を減らし集中させる
簡単に言うなら、今後、日本株については高配当・株主優待目的へと舵を切り、メインのバリュー株投資は米国株を主戦場としていくよう切り替えていく予定です。
以下は多少言い訳がましいですが、日本株の投資スタイルを変更する理由を今回の反省も踏まえて記録しておきます。
日本でバリュー株投資はやっぱり難しい?
これまでROEの高が高くPERの低い銘柄を選定し投資してきましたが、今回保有銘柄がことごとく業績悪化という結果となり、色々考えさせられるところがありました。
第一に、ROEという指標が期によってとても不安定であること。仮に今期は高ROEであっても、来期は大きく下がるかもしれません。
今回、企業が安定的に高ROEを維持するのは大変難しいことを痛感しました。特に日本の企業は景気動向に左右されやすく、ROEの上下が激しいように感じます。
また、日本の株式市場の特異性にもちょっと疑問に思うところがあります。
ROEなどの成長性が投資基準として次第に定着しつつありますが、パフォーマンスを見てみると、必ずしも成長性が株価上昇の一番の要因とは言えない状況が見て取れます。
実際に株主優待銘柄の方がパフォーマンスは良かったりするのが現状で、企業の成長性で判断し買い進めても、必ずしも報われない難しさをいまさらながら感じています。
今回の上昇相場で損はしていませんが、大きく値上がりもしていませんし、正直なところ、市場平均を上回るパフォーマンスを上げていたかと言えば答えはNOだと思います。
もちろん、「だから市場が悪い」というつもりは毛頭なく、株式投資ではあくまで相場(結果)が絶対正義ですので、相場を理解できていない自分の投資センスのなさを痛いほど実感し、嘆いているところですが、それらを踏まえた上で、日本の株式相場は自分にとっていささか難しく感じられてしまいます。
さらに現在は政府の買い支えが入っている状況で、より判断しなければいけない要素が多く、少なくとも今の日本の株式相場は純粋にバリュー株投資を実践するには不向きな環境だと感じました。
あと、これは余談ではありますが、この上げ相場で、めぼしい銘柄はみな株価がグングン上がってしまっており、いまや周回遅れな感も否めないのが現状で、金額的にも手が出ないというのが正直なところ。
そんなわけで今後、日本株については成長性ではなく、むしろ目先の利益(株主還元)を目的に、自分や家族に役立つ株主優待銘柄や高配当銘柄をサテライト投資の一環として保有する以外は、JPX日経インデックス400に連動したインデックスファンドを買い続けていこうかと考えています。
銘柄数も絞り込む関係で、株式5分類組み入れ構成比率の均衡を厳密に保つことは止め、緩くまったり取り組んでまいります。
また過度な分散投資も慎み、しばらくは相場を眺めて余力を残して急場に備えるつもりです。
・・・何だかまとまりもなく、つらつら書いてしまいましたが、最後に一言。
「今後は米国株の方で頑張ります!」
そんなわけで、今回は相場の波に上手く乗れなかった反省と自戒の念を込めて・・・。