【BUY】伊東屋/ITOYA110 イレーサブルボールペン
長く愛用できるフリクションボールペンの形
パイロットコーポレーションが開発したフリクションボールペンは、筆跡が消せるというその利便性からあっという間に世の中に浸透していきました。
最初は懐疑的だった私も、取引先のノベルティグッズとしていただいてからはその便利さを大いに実感。
私の場合、仕事上で文章の校正する機会が結構多いために、文章の手直しをする際、赤のボールペンは必須でしたが、推敲しながらの作業なので書き直したくなることも多く、そんな時にフリクションはとても重宝していました。
その一方で不満な点もいくつか。
特に3色一体型の”フリクションボール3”だからというのもあるでしょうが、書く際にペン先のボールが回っていないような、引きずる感覚がして、書き味は好きではありませんでした。
また、書くたびにペン先がカチカチすることや、文字を消す際にグリップエンドにあるラバーで消すためにひっくり返すこと、またボディ軸が軽くペンを滑らせる際に安定しないなど、長く愛用するには今一つ。
フリクションの場合、多少使い捨てが前提になっているところがあるのかもしれませんが、リフィルを交換しながら長く使っていくなら納得できるペン軸が欲しいと、ずっと欲しかったこちらを購入。
(ITO-YA/イレーサブルボールペン)
伊東屋オリジナルのイレーサブルボールペンです。以前、銀座三越の催事でペンを集めた企画があり、そこで見つけたフリクションボールペン。ようやく踏ん切りをつけて手にしました。
カラーはマッド塗装のブラックと、グロス塗装のブルーとホワイトの3色の展開。赤のリフィルに変える予定だったのでレッドがあればもっといいのになぁと思いながらも、3色のうち最も好みのブルーを選択。
(シンプルで研ぎ澄まされたデザイン)
シンプルで無駄を廃したデザインは、流れるようにシャープなラインで、野暮ったさは微塵もありません。黄銅製のペン軸は重厚感があり、スタイリッシュで研ぎ澄まされたデザイン。
重過ぎず、軽過ぎず、書く際の快適さを追求し設計された重量で、手にしっくり馴染み、自然とペン先に重心が乗るため、文字もストレスなく書けます。これまでフリクションのペン先に感じていた違和感を見事に払しょくしてくれます。
口金内径とリフィルチップ部の隙間は片側25ミクロン以下という高精度な加工により、ペン先のガタつきを限りなく軽減してくれる点も良。ちょっとした差ですが、書き心地は全然違ってきますから。
(リフィルと付属のイレーサー)
多色一体ですと、すぐにインクが無くなってしまうこともあり、買い換えるなら単色ボールペンにしようと決めていましたが、やはり断然インクの持ちも良く、赤ばかり使う自分にとっては大きなメリット。
ペン先も、校正チェック用に、と0.5mmから0.7mmに変更しましたが、おかげで効率が格段に上がりました。自分の仕事には赤1色だけあれば十分なので、まさに最適なボールペンです。
(ボール3は家庭用に用途変更)
道具として長く使えるデザインを探求した、伊東屋ならではのこだわりの1本。
買うのに躊躇する値段ではありましたが、就職祝いに万年筆を贈る、なんてことも無くなってきている昨今、代わりにこのフリクションボールペンをプレゼントされたら、この時代のニーズにもマッチし、結構喜ばれるかもしれませんね。
仕事用のペンケースの中でちょっと浮いていた存在だったフリクションボールペンも、このペンなら違和感なく馴染み、ちょっと嬉しい。
フリクション特有の利便性に、これまで欠けていた書き味の悪さという欠点を大幅に改善したこの伊東屋のイレーサブルボールペンの無敵感ったら。
道具として長く使えるデザインを探求した、伊東屋ならではのこだわりの1本。これならリフィルを替えながらずっと長く愛用できそうです。