ワードローブの管理方法、”入れ替え買い”について考えてみた

ファッション

着るモノ、着ないモノ、リペアで息を吹き返すモノ

しばらく更新が滞っておりました。お盆休み、皆さんいかがお過ごしでしょうか。

私は毎年お盆も仕事ですが、今年はハルが生まれたこともあり、どちらにせよお出掛けはしばらくお預けの状態。どこへも行けない鬱憤を、店頭に並び始めた秋冬物に思いを馳せて紛らしております。

 

さて、最近枯れ気味だった物欲はまた少しずつ湧いてきておりますが、とは言えこの半年間のブランクは思いの外大きく、なかなか最終的な判断までは踏み切れそうにありません。

でも、突き詰めて考えてみると単に子どもが生まれて財布の紐が固くなったわけでもなければ、家族が増えて金銭感覚が正常に戻ったという訳でもありません。もちろんこれまでの散財を悔いるなんてこともありません。

その理由はきっと、すでに必要なモノは一通り揃えてしまっており、“現状のままでも何ら不便を感じていない” ことに気付いたことが買い物から遠退いている一番の理由かもしれません。

つまり、「あ、これいいな」と思っても、ワードローブを見渡せば今あるモノで十分代用できてしまうという、ある意味満たされた環境が整っており、よほどの強い動機がない限り買い物に踏み切れなくなっているのだろうと。

これまでは日々のローテーションを回すため、まずは数を揃えることが目的だった買い物から、今は “ワードローブの中身をより良いモノへと入れ換えていく” 段階にあるのだろうという結論に達し、独り言ちています。

 

絶対的に持ち物の数が足りていなかった頃には気兼ねなく買い物できたものも、今は購入する前にまず所有するモノを活かせているかが気になります。

活かし切れていないにも関わらず、また新たなにモノを増やそうとすることに対し、「本当に必要なのか」「それは買う行為に対する快楽を味わいたいだけではないか」と自問自答が始まり、強い罪悪感と後ろめたさを覚えるのです。

所詮、身体は1つですから、いくらたくさんのアイテムに囲まれてもその分使用頻度が分散して低下するだけ。だから身の回りのモノは極力ミニマルに収めたい、という思いの一方で、やっぱり買い物も大好きなのも事実。

そんな相反する思いを抱えながら、このところずっとジレンマに陥り、葛藤しているわけです(苦笑)。

 

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(身の回りのモノはミニマルに収めたい)

貧乏性の自分にとって、これまでは今あるモノを処分してまで新しいモノを買う、という選択肢はなかったのですが、ようやく最近になって、「そうは言っても”まだ着られる状態にある”ことと”実際に着る”かは全く別問題だろう」と思うようになりました。

流行や自分自身の嗜好の変化に加え、齢を重ねるごとに相応の格好も必要。もちろん体型も変わってくるので補正しないと違和感を覚えるアイテムもあります。

その点では投資と一緒で、機能性やデザイン、それに人にどう見られたいかという思いなど、まずは自分の中に洋服を買う目的と方針が明確にあって、それに合うアイテムを集めるのが本来なのでしょう。

ですから、もしも購入した当時の目的や方針に変化が生じれば、それと共にアイテムもまた処分することも必要なのでしょうし、断捨離とは言わずとも定期的に取捨選択をして入れ替えることは必要不可欠なのだろうと思う訳です。

そのためにはまず、ワードローブの中から実際に着る機会の無くなった入れ替え候補を常にリストアップしておかなければなりません。

そんなわけで、新たな秋冬物を物色すると共に、これら入れ替え候補たちの今後の身の振り方も一緒に考えておかなければ、という思いに至り、少しずつワードローブの見直しを開始しています。

 

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(取捨選択から”入れ替え買い”へ)

まずは最近着る機会がほとんどなくなったアイテムをリストアップし、これらを入れ替え候補として、新しいモノを購入する際にはこの候補の中から同等のモノを処分することにしました。

断捨離のように「いる、いらない」だけで白黒はっきり判断してしまうと、入れ替え候補の大半を一度に処分することになりそうで、結果的に後でものすご~く後悔しそうですから、新しいモノを購入する際に少しずつ入れ替えていくことで折り合いをつけることにしました。

 

一方、入れ替え候補となったアイテムたちの着用頻度が減った理由は様々。

ボロボロに着倒してもう着られないというのは最も幸せな理由ですが、中にはサイズが合わなくなったモノや自分の嗜好や好みの変化によるものもあります。

最も不幸なのは、セール品を「いつか着るだろう」とお得感だけで買ったモノ(もうとっくに処分してしまってほとんど残っていませんが、それでも値が張るモノほどもったいなくて塩漬けになる傾向があるのはやはり投資と同じですね)。

思い入れの薄いモノや嗜好の変化で着なくなったモノはリセールバリューのあるうちに潔く処分もできますが、一方、思い入れがあるにも関わらず着られなくなってしまったモノについては何とか救済してリストから外せないかを熟考します。

 

このようにして、今は着ることのなくなったアイテムたちを「着る、着ない」だけで判断せず、着ないならそれぞれの理由を個別に分析することで、その後の身の振り方もそれぞれ自然と決まってくるように感じます。

入れ替え候補のリストアップは断捨離と比べて処分するスピードもゆっくりですし、入れ替えが前提の買い物ならば後ろめたさも薄れ、また買い過ぎも防げる、とメリットは多そうです。

 

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(愛着のあるモノはリペアで再生)

「足るを知る」という言葉は好きですが、断捨離的にとらえると抑止力が強く自分の首を絞めることになりますので、「満たされているんだったらそれ以上求めるな、でも足りていないモノについては買い足してもいいよ♪」という解釈でいこうかと(笑)。

私の場合、靴については十分過ぎるほど揃っているので、新たに購入する際は必ず“入れ替え買い”ですが、ネクタイは今も不足がちなので純増でOK、というのが第一のルール。

でも、入れ替え候補が無い時は買えないというのが第二のルール。スーツも数は揃っていますが入れ替え候補が1着あるので処分することを条件に買ってもいい一方で、靴は入れ替え候補が1足も見当たらないので結局新しい靴は買えない、といった感じでいこうかと。

 

さて、そんなことを夜な夜な考えながら自分の中でルール作りをしていましたが、問題は愛着もあるけどサイズ感が変わってしまったアイテムをどうするか。こちらについては新しいアイテム探しとは別にリペアに出して入れ替え候補からの救出作戦を試みたい思います。

愛着があることはもちろん、処分して新しいモノを買い直すより、お直しに出した方が当然経済的ですからね。そんなわけで早速SARTOに出掛けたのはまた次回以降のお話。

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