ジョドファーの休息
ニュートラルクリーム(無色)一択からの転換
先日、修理を済ませたJohn Lobb(ジョンロブ)のJODHPUR(ジョドファー)も、最後にしっかり手入れをしていよいよ長い休暇に入ります。
(磨く前、白く粉が吹いたような印象)
選んだ革はミスティカーフですので、ほのかに感じる色ムラを楽しむため、これまでずっとニュートラル(無色)クリームで磨いてきましたが、通勤中に電車内で蹴られるなどしてヒールを中心に擦れ跡が目立ってきており、今回は有色クリームでケアします。
触ると油分をしっかり含んでいるのがわかるのですが、全体が白っぽく粉を吹いているようにも映り、ミスティカーフだからなのかと思ったりもしましたが、これまでずっとニュートラルクリームを使い続けてきたせいかもしれません。
(購入当時はこちら)
靴磨きはニュートラルクリーム一択で「退色を楽しむ」としてきた自分ですが、最近その退色が思ったほどキレイなものではないことに気づきました。
美しい色ムラが売りのミスティカーフも、補色をしないとみすぼらしく見えてしまうようでそれは良くないな、と。
そこで今回は、コルドヌリ・アングレーズのビーワックスで油分や水分と共に色も補います。
(磨いた後、気になる白浮きは消えた)
ダークブラウンで磨きましたが、白浮きした印象は無くなり、ミスティカーフらしい、ほんのりと浮かぶムラ感が浮かび上がりました。
(磨く前、擦れが目立つヒール部分)
(磨いた後、ヒールブロックの曇りは磨き忘れ)
有色クリームを入れるだけでだいぶ擦れ跡も消すことができました。普段は缶ワックスを使いませんが、ヒールは散々蹴られて擦れ跡も痛々しいので、保護のためにヒールはワックスで光らせようと思っています。
が、ジョドファーについては今シーズンはもう履き納めなので、革のことも考えてポリッシュは休眠明けに改めて行うことにします。
(最後にモールドクリーナーを振って完成)
その佇まいに惚れてハワイでMTOしたのですが、やたらと長いベルトの耐久が不安だったり(いつか切れそう)、ベルトが締め付ける部分に入るアッパーのシワが気になったりと、普通の短靴よりもずっと手が掛かるのですが、その分愛おしい存在です。
毎週1足くらいですと、こうしてじっくり手入れもできるのですが、毎週平日にローテーションで履く靴は平均5足となると、現在の状況ではそこまで手は掛けられそうにありません。
当面は季節の変わり目で入れ替える靴を中心に、長期休暇に入る冬靴たちに感謝の気持ちを込めつつ、来シーズンを迎える自分から感謝されるように、じっくりと手入れをしてから順に休ませてやりたいと思います。
TAGS: JohnLobb | 2017年4月18日