コーヒー自家焙煎に最適なカセットコンロを探し求めて・・・。
昨年から始めたコーヒーの自家焙煎ですが、なかなか思ったようには上手くいきません。一番の原因はカセットコンロ。もうね、自家焙煎を始めてみたらこれまで使ってきたカセットコンロが使えないのなんの。本当に不満だらけ。
風には弱いし、火力も長続きしない。カセットコンロには最大発熱量3.0kWとありますが、火力だけ強くても駄目なんだなぁと強く感じました。
でもしょうがないのよね。元はと言えば、こたつの上でのんびり土鍋を温めるために買ったモノだから。しかし、コーヒー豆の焙煎においては全く使い物にならず、いい加減イライラがピークに達して自家焙煎用のカセットコンロを探すことに。
焙煎中、最も苦労したのは、火力が時間と共に弱くなってしまうこと。これ、冬の屋外で使用しているからなおさら実感するのですが、燃焼するうちに気化熱でカセットガスがキンキンに冷たくなってしまい、火力が落ちちゃうんですよね。
寒い日は5分と持たずに火力がチョボチョボに・・・。1度の焙煎に3本のカセットガスを5分おきに交換して何とか焙煎できたのに、途中はぜは聞こえないし、出来上がりは焼きムラだらけの失敗作・・・、なんてこともありましたから。
更に問題は屋外の風。屋内ですと煙感知器が作動する恐れがあり、部屋中に臭いも残るのでベランダで行っていますが、些細な風でも炎が煽られ、火は消えないまでも、一定の火力で焙煎することができません。
風が無いと思う日でも時々吹くそよ風で簡単に影響を受けます。こんなにも風の影響を繊細に受けるとは思ってもみませんでした。
そんなわけで、屋外で安定的な火力を確保するために、自家焙煎に適していると思われるこちらのカセットコンロを購入しました。岩谷産業(イワタニ)のカセットフー「タフまる」です。
これまで不満だった、風に対する弱さと、気化熱による火力の低下を同時に解消してくれる、まさに自分が求めていた夢のカセットコンロ。黒光りして如何にもタフな印象で心強い限り。
何と言っても最大の特徴は、岩谷産業が特許を登録しているダブル風防ユニット。写真だと分かり難いですが、2枚の風防に隠れるようにバーナーがあるので、風の影響を抑えてくれます。
鍋のように五徳にどっかり置いて使うわけではなく、焙煎中は終始浮かせて手網を振るい続けていますから、風の影響はゼロとはいきませんが、横風にはかなり強くなりました。
ダブル風防ユニットを持つ同社の「風まるⅡ」と悩みましたが、多孔式バーナーで炎足が短くより風に強いこと、寒冷地でも使えるカセットガスパワーゴールドが使えること、日本製で見た目もカッコイイことなどから「タフまる」にしました。
多孔式バーナーの「タフまる」は炎足が短く、より広い面に火を当てられるので、手網を五徳により近づけられるため風の影響も更に抑えられるため、「風まるⅡ」でなくこちらにして正解だったと感じます。
更に、ヒートパネルがカセットガスの気化熱による冷却を抑えて、焙煎終了まで安定した火力を維持してくれます。おかげでカセットガスも最後まで使い切れるようになりました。火力が出ずに仕方なく交換し、中途半端に残るカセットガスが何本もありましたので、これは助かります。
これでもダメなら、最後は寒冷地用のカセットガスパワーゴールドも使えますし、冬のコーヒー焙煎にはまさにうってつけ。
最大発熱量は3.3kWと、これまで使ってきたカセットコンロよりも高く十分です。
雲一つない快晴ですが風が少々強めに吹くある日の午後。タフまるの実力を試すにはまさに打ってつけの天候です。風が強いので「やっぱり風よけ(風除板)が必要だろうか(持ってないけど)」なんて思っていましたが、杞憂でした。
実際に使ってみたら風に煽られても火力は落ちずに安定して手網を熱し続け、焙煎が終わるまで一度も火力が落ちないばかりか、3回の焙煎を続けて行っても火力はずっと安定していました。
風と火力が終始気になり、肝心のコーヒー豆の様子を観察することに集中できなかったこれまでと比べ、気を揉むことから解放され、ホント今までのストレスはなんだったのだろうとさえ思える満足感。
「タフまる」、想像以上の優れモノでした!
せっかくキャリーケースもありますし、コーヒーの自家焙煎だけではもったいないのでこれを機にキャンプやバーベキューもやろうかな。
何はともあれ、今回を機に道具はしっかり補強できたのですが、おかげでもう道具のせいにはできなくなりました(苦笑)。今度は自分の番、コーヒー焙煎の腕の方もしっかり磨きたいと思います!
TAGS: コーヒー自家焙煎 | 2020年1月28日