【投資】資産整理(第4弾):シグマ光機、エヌピーシー、XOMを売却

投資・マネー

決算シーズンが到来。日本株、米国株共に決算内容と見通しを精査し、保有する銘柄を一部処分しました。今年に入ってからの資産整理(「断捨離」という名の損切り)はこれで4回目となります。

今回の決算発表では、新型コロナウイルス(COVID-19)からいち早く回復の兆しを見せているか、それともまだしばらく尾を引くのかを見定めるのに重要な決算であり、特に注視しました。

今回の決算を通じて、今後同様の危機的状況に陥った際のリカバリーに要する時間などの参考にもなります。回復が遅い銘柄は、そのまま保有し続けると”お荷物”になりかねないことから、処分する方向で検討します。

逆にコロナショックで一時的に業績が落ち込んでも、力のある銘柄はすぐにV字回復への道筋が立ちますから、良いスクリーニングの機会となります。

その点で、先日発表された無印良品を展開する良品計画(7453)の決算は、予想を上回るスピードで営業利益が黒字転換し、今期も過去最高益を更新する見通しを発表するなど、大変良い決算でした。

こんな銘柄ばかりだと嬉しいのですが、残念ながらグズグズする銘柄は長く付き合わず、もっと効率的な投資先に資金を投下したいと考え、処分することにしました。今回売却した銘柄は3銘柄です。

1.鳴かず飛ばずのシグマ光機(7713)を売却

シグマ光機の1Qの決算は失望こそないものの、業績はヨコヨコで、通期見通しにも大きな変化はありませんでした。新型コロナウイルスの影響はさほど受けないようで、それは良いのですが、無風でも業績がパッとしないのは問題と言えば問題で。

元々シグマ光機に投資をしたのも、「毎月株主総会に足を運べる環境を作りたい」と1月から12月までの決算企業を揃えようとして、数少ない5月決算企業の同社をポートフォリオに組み入れたわけですが、コロナ禍で株主総会に行けませんし、今は日本株を減らす方針に切り替えていることから、保有理由を失い売却するに至りました。

2.NPC(エヌピーシー・6255)を失望売り

太陽光電池製造装置を手掛けるNPC(エヌピーシー)。8月の決算数字は大変良かったのですが、今期の見通しが大幅に減収減益予想でバッドサプライズでした。

主要取引先(とあるので恐らくファーストソーラー)から、増産のための新規設備投資が無いことから、大型の太陽電池製造ラインの売上計上が見込まれないのが減収減益見通しの理由とのこと。

業績予想を見ると、上期は好調の予定なので、2021年以降の見込みがまだ取引先から届かないのでしょう。状況により上方修正があるかもしれませんが、太陽電池の需要は伸長していても、同社が手掛けるのはあくまでも製造装置。設備投資が一巡すると落ち着いてしまうのは仕方がないことですね。

それよりも首を傾げたのは、新事業で人口光植物工場を開始するというリリース。どこまで本腰を入れて取り組むのかはわかりませんが、本業から横道に逸れるように感じ、その失望感から翌日を待たずその日のPTSで売却しました。

決算発表を受けて10%近く暴落していましたが、それでもプラスで売り抜けられたのは幸運でした。

3.エクソン・モービル(XOM)を全株売却

前月に一部売却をしていたエクソン・モービル(XOM)。その時は愛着が邪魔をして売却にかなりの抵抗感がありましたが、前回売却に踏み切ったおかげで今回は憑き物が落ちたように抵抗感はすっかり無く、全株売却しました。

一部ではシェブロンと合併するなどといった憶測も流れていますが、くっついたところでコモディティと化したオイルで利益を上げるのは相当難しいと踏んでおり、依然として同社の将来には悲観的です。

そんなわけで、先月売却した時よりも更に株価は下げていますが、前回よりもずっと清々した気持ちで売却できました。保有しているだけでヤキモキしてしまい、心中穏やかでない銘柄を、意地と愛着で保有し無駄に消耗したくはないので。

資産整理(第4弾)終了後の状況

そんなわけで今回の断捨離により、合計で3銘柄減りました。日本株は最終的にゼロにしても構わないと考えていますので、今後の決算次第では更に保有数を減らすことも考えていますが、増やすことはありません。

一方、米国株については今後売却整理するようなことは無いかもしれませんが、ウォルト・ディズニー(DIS)やスターバックス(SBUX)のコロナからの回復具合には注視しています。リカバリー具合が芳しくなければ売却も検討します。

特にウォルト・ディズニーは、Withコロナがニューノーマルとなるでしょうから、コロナ後も映画やテーマパークへの影響は残るでしょうし、ディズニープラスがどれだけ業績をカバーできるか気になるところ。

今年の短い夏休みは、ディズニー会長で前CEO ロバート・アイガー氏の本書を読みふけりました。本書では、数々の企業買収と変革により、ディズニーがメディア界の頂点に上り詰めるまでの軌跡を追うと共に、世界最高の経営者と称えられたアイガー氏の金言に触れることができます。ABCテレビの雑用係だったアイガー氏がディズニーのCEOとなり、フィクサー、マーベル、ルーカスフィルム、そして21世紀フォックスと、数々の企業買収でメディア最大手に上り詰める過程には心躍り、引き込まれるように夢中でページをめくりました。ウォルト・...

先日こういう本も読んじゃっているので、「石油の帝国」を読んでエクソン・モービルが売却し難くなったように、投資判断の障害とならないよう、冷静に決算を分析して判断を下したいと思います。

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