【CD】Beabadoobee(ビーバドゥービー)/Fake It Flowers

音楽・カルチャー

久しぶりにCDを買った気がします。

フィリピン生まれ、イギリス育ちのビートリス・クリスティ・ラウスのソロプロジェクト、Beabadoobee(ビーバドゥービー)のファースト・アルバム。

若干20歳の女の子が作る曲、歌う内容はティーンエイジャーに響くものばかりなのに、自分が聴いても自然と耳に入ってきて心地良いのは、彼女の背景にある音楽所以か。

彼女が敬愛するスマッシング・パンプキンズ、ソニック・ユース、マイ・ブラッディー・バレンタインなど、自分が90年代のオルタナティブ・ロックやグランジ全盛期に思春期を過ごしたせいもあるかもしれません。

おじさんの悪い癖で、彼女の音楽にその影を探してしまうのですが、音の選び方などに時々その片鱗を感じることはあるものの、借り物ではなくすでに確立した彼女の音楽。

ベッドルーム・ポップなんて言われる彼女の音楽は、Charaを彷彿とさせます(目元もちょっと似ている気がします)。

その音楽には聴き手に喜怒哀楽を言った感情を与え奮い立たせたり、逆にナーバスにさせたりするのではないけれども、聴く人の共感を得、また聴き手を肯定する、とても自然体の音楽。

Z世代の共感を呼び、YouTubeで火が付いた彼女の音楽の良さはそんなところにあるのかもしれません。

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