【BUY】VASS(バーシュ)/Budapest・F(フルブローグ・Fラスト)
ある日の夕方、親愛なるまるすけさんから「とんでもセール中です」とLINEにリンクが送られてきました。
リンク先は東欧のシューズメイカー、VASS(バーシュ)のオンラインサイト。そこにはブラックフライデーセール中とあり、いずれの靴にも40~50%オフと破格の値段が・・・。
「ボーナス前にとんでもないもんぶっこんでくれたな(苦笑)」と悪態をついたものの、先日お会いした際にまるすけさんのVASSを拝見して、「自分も欲しい」と言ったのをちゃんと覚えていてくれたんですよね。
VASSは、その作りの素晴らしさと良心的な価格設定から、革靴に精通したまるすけさんに「もう既成靴はVASS一択でいい」とさえ言わしめたブランド。
今回のブラックフライデーセールでは40~50%のディスカウントに加えて2足で送料無料になるため、「ご一緒にいかがですか?」と誘ってもらいました。ホントありがたい限りです。
最初は興味本位で覗いてみましたが、セール品はキワモノばかりかと思いきや、驚いたことに第一線で活躍できそうな靴だらけ。あっという間にその気になってしまいました。
VASSの展開するラストはほとんど経験しているまるすけさんにアドバイスをもらいながら、候補に挙げた5足の中から最終的に1つに絞り込みました。
購入したのはフルブローグの「Budapest(ブダペスト)」。遥々ハンガリーから取り寄せるにふさわしいモデル名です。サイズは39。このモデルはマイサイズがラスト1足のみで50%オフになっており、色々と運命を感じて、マイ・ファーストVASSに選びました。
ラストはFラストでノーズもさほど長くなく内振りも穏やか。きれいなラウンドトゥで端正な顔立ちを演出するラストです。細身ですが甲の部分は少し高く設計されており、代わりにヒールカップが小ぶりに作られていて、かかと回りでしっかりホールドする感覚です。
購入前、あらかじめまるすけさんから「タイトフィットが好みだと、Fラストは甲高なので違和感を覚えるかもしれません」と助言を受けていました。
確かにフィッティングはタイトフィットが好みなので、実際に履くまで不安はありましたが、むしろ保有する靴はタイトフィットなモノばかり。薄手のビジネスソックスでしか履けない革靴が大半でしたので、逆に多少大きくてもいいや、と。
そういった意味でもカントリーライクなデザインを選びましたので、窮屈さを感じないフィッティングであればいいな、と結構楽観的に考えていましたが、結果的には、厚手のカジュアルソックスを履いてピッタリなサイズ感。
これが内羽根でしたらリサイズしないといけなかったでしょうが、想定通りのフィッティングで安堵しました。
さて、アッパーはイルチア社のBrown Museum Calf(ブラウン・ミュージアム・カーフ)。写真は少し赤みが強く出ていますが、実物はもっと焦げ感の強い茶色です。
まるすけさん曰く、「VASSのミュージアムカーフは今までハズレはない」とのことでしたが、多分に漏れず、やりすぎ感のない絶妙なムラ感が何とも美しい。
しばらくはニュートラルで磨いていきますが、先々深まる色の変化が非常に楽しみな革です。
それにしても手間の掛かるハンドソーンにソールは高級底材のJR(レンデンバッハ)、更に純正シューツリーも標準で付属して220ユーロって・・・。そりゃあ買う方は有難いですが、「本当に大丈夫!?」と心配してしまうレベルです。
フルブローグはこれからの季節にまさにピッタリな靴で、シングルソールなので返りも良く、またビジネスからオフの日まで活躍の幅も広いのがとにかく嬉しい!
2020年も残りわずかですが、急いでプレメンテを済ませ、様々な装いに合わせてガンガン履き込みたいと思います。まるすけさん、本当にありがとー!
TAGS: Vass | 2020年12月10日