【MTO】レザージャケットをビスポークする②(仮縫い編)
10月中旬にオーダーし、採寸を済ませたレザージャケットについて、鈴木さんから「仮縫いの準備ができた」との連絡をいただき、仕事帰りに早速行ってまいりました。
布地で作られた仮縫い用のジャケット。フロントのジッパーのみ着いた簡素な作りで、ポケット位置がマークされています。
実際に着るときの状態を想定して、アンダーシャツにワイドカラーシャツ、更に薄めのハイゲージカーディガンを身に着けた状態で袖を通し、フィッティングを確認していきます。
「グイディのジャケット用の採寸はいつも緊張する」と鈴木さん。グイディカーフの厚さや革質なども考慮に入れてアドバイスをもらいながら、各所の感覚をひとつずつ確認して、調整を加えるべきか相談していきました。
「本番の革で作ると仮縫いより幾分タイトに感じられる」という前提の下、着ている物越しに感じるジャケットとの距離感から、更にタイトに絞ったり削ったりすべきかを慎重に判断していきます。
鈴木さんが最初に調整すべきと指摘したのは肩幅。肩から落ちてはいないものの、今でジャストサイズなので、若干肩の内側に入るくらいが良く、両肩を1cmずつ、合計2cm詰めることにしました。
一方、自分が気になったのは背中から腰にかけての背部の生地の余り具合。摘まんでもらったら全体的に4cmは詰められそうとのことで、更に絞りこんでもらうことにしました。
「これでもう大丈夫かな」と、仮縫いの最後に写真を撮ってもらったところ、「やっぱり袖ももう少し細くしましょうか」と鈴木さん。自分も同じことを考えており、腕まわりを全体的に3cm細くしてもらうことに。
仮縫いのジャケットに袖を通した時は「このままで十分かも」と思ったりしたのですが、各部位をつぶさに確認をしていくと調整すべき部分が意外に多く、仮縫い有りのロイヤルビスポークにしておいて良かった、と心から思いました。
それにしても・・・まだ仮縫い用ジャケットなのに既にこのカッコ良さ!完成像が容易に想像できて思わずニヤけてしまいます。鈴木さんも「これは良いジャケットに仕上がりますよ!」と太鼓判を押していただきました。
完成は2月中旬の予定。仮縫いのおかげで出来上がりが益々楽しみになりました。5年以上温め続けたレザージャケットがいよいよ現実味を帯び、一層高まる高揚感。今から完成が待ち遠しくて仕方がありません!
TAGS: NoNoYes! | 2020年12月8日