【MTO】レザージャケットをビスポークする①(オーダー編)

ファッション

年初に掲げた欲しい物リスト、レザーシューズについては既にオーダーを済ませており、今後の進捗を待つばかりですが、レザージャケットについては構想を固めるのに時間が掛かり、10月に入ってようやく行動に移しました。

欲しいモノ、憧れのモノ、本当に必要なモノ【欲しい物リスト】
(今回のエントリーは完全な独り言であり、写真もありません。前段もかなり長いので、時間の無い方は、前段は読み飛ばしてください。)このブログではモノと投資の両方を取り上げています。どちらも同じ財布から出ていますので、出費を抑えれば投資余力に反映され、モノを買えば資産が減るという、トレードオフの関係にあります。アップされる記事の傾向から、その時々の関心の所在もなんとなく透けて見えてきますが、この相反する両輪を、上手にバランスを取りながら前進(向上)させていくことが難しさでもあり、面白さでもあると考...

と言うのも、初めてのレザージャケットということで、基礎を学習しようと「革ジャンの教科書」なるものを買ってみたのですがこれが大失敗。胸焼けするような感覚がして、気持ちがすっかり萎えてしまい・・・(苦笑)。

所有欲さえ満たせればいいかとユーズドも検討しましたが、細身の身体に既製品は合わず、オーダーできるショップを探すなかで偶然出会ったのが「No,No,Yes!」。中でも同社の作るバイアスライダースの佇まいに一目惚れ。

実店舗は千駄ヶ谷にあるものの、行き難い上に敷居も高くて躊躇していましたが、幸運にも10月から松屋銀座店に2021年2月までの期間限定ショップとして入り、職場からも近くまさに渡りに舟。

早速仕事の帰りに立ち寄り、実際に試着をさせていただきながら、マネージャーの鈴木さんに詳しく話を聞かせてもらいました。

いただいたサンプルブックも自宅で食い入るように眺めては更に構想を固め、再度訪問したのはブロガーズ埼玉会の開催日。見届け人であるまるすけさん、なぺこぱんさんご両人に見守られながらオーダーしてきました(笑)。

前回お話を伺い、大まかなディテールは既に決めていましたが、悩む部分は事前に鈴木さんに内容を伝えておき、当日はサンプルをご用意いただいて現物を見ながら決めることになっていました。

サンプルの多くは鈴木さんの私物。わざわざこの日のためにご用意いただいたのですが、これは本当に助かりました。見て、触れて、試着して直感的に感じる違いや好みにより、はっきりとイメージすることができ、大半の迷いはすぐに解消しました。

形はバイアスライダース、ジッパーは鈴木さんもオススメのYKKのエクセラ(ちなみに現在使用しているSusieSvelt(スージースヴェルト)のラウンドジップウォレットもエクセラ)、裏地は自然な伸縮性のあるコットンを選択。

その他の細かいディテールは、ほぼ鈴木さんの私物のジャケットそのままだったりして(笑)。それらは完成の際に改めてご紹介できればと思います。

一方、実際に現物に触れて想定外の驚きを感じ、大いに迷ったのが革選び。この日の相談の大部分も「どの革で作るか」ということでした。

というのも、当初はネイキッドホースかステアハイドで考えていましたが、アップチャージでGuidi(グイディ)のベビーカーフも選択が可能だと知り、何故か心に引っ掛かるものがありました。

鈴木さんに興味本位でアップチャージ料金を尋ねたところ、もう1着オーダーできるくらいのお値段で逆に興味が湧いてきて、まるすけさん、なぺこぱんさんにLINEで「グイディってそんなにイイの?」なんて相談をしたりして。

最初は丁寧に教えてもらったのですが、終わりの方はお二人から「グイディが最初で最後のアンサー!」「ブロガーズはグイディを全力で推し」と悪魔のコメントが・・・。

完全に予算オーバーなので、そこは冷静に判断しようとは思っていましたが、一生に1度作るかどうかのレザージャケットですし、妥協して悔いは残したくないとも思っていて、まぁ当日実物を見て判断しようと。

とは言え、予算的にも「まぁグイディは無いよなぁ」と思っていました。

そう、当日その革に触れるまでは・・・。

実際にグイディに触れると、マットな質感でモチッとした肉厚な革にすっかり魅了されてしまい、正直他の革が霞んでしまうほど。

オーダーするのに妥協したり心残りを作ってはオーダーする意味がない。なべこぱんさんにも「他の革ならアメ横探せばありますから(ボソッ)」なんて言われ、まぁそうだよな、と妙に納得。

そんなわけで、当初の予定とは色んな意味で大きく変わってしましましたが、思いがけずグイディカーフでレザージャケットを作ることになりました。

当初はディテールビスポークの予定でしたが、「グイディで作る以上は失敗できない」と、仮縫い有りのロイヤルビスポークに変更。

20カ所以上採寸をしてもらい、鈴木さんの丁寧な対応と的確なアドバイス、それにまるすけさんやなべこぱんさんにも客観的な意見をもらいながらディテールを決定して、気付けば2時間近くが経っていました。

最後に、「作る際にイメージを沸かせるため、良く聞く音楽を1曲を教えてください」と聞かれ、少し悩んだ結果、ふと浮かんだのがFINKの「Yesterday Was Hard On All Of Us」。

大好きな曲でして、曲のイメージが少しでもレザージャケットの佇まいに反映されたら最高だなぁと。

レザージャケットについては年始の目標に掲げてようやく行動に移しましたが、この記事を書いている時、ふと気になりTwitterを読み返してみたら、実は2015年の年始にもレザージャケットのオーダーについて悩んでおり、その際tkjさんに相談に乗ってもらった記録が残っていました。

それを読み返すとグイディのことも話題に出ていたんですよね。その時tkjさんが大好きだ仰っていたグイディのことが革選びの際に頭の片隅に残っていたんだと思います。それから5年以上が経過し、やっとこのような形で前進することができました。

これで2020年の欲しい物リストは(ペッカリーグローブが未着手に終わりそうですが)、8割方着手することができました。

素材やディテールなど、妥協のない100%納得できる仕様で、心配性の自分には珍しく既に素晴らしいジャケットが仕上がってくることを確信しています。

次回仮縫いを経て、来年2月中旬の完成予定。できればまだ松屋銀座店にショップがあるうちに受け取りたいですが、間に合ってくれるでしょうか。

Boleroにオーダー中の靴といい、今回オーダーしたレザージャケットといい、今年オーダーしたモノたちは自分の人生の中で恐らくクライマックスになるはずのアイテム。

早く完成を見たい気持ちもある一方、完成を待つ間のワクワクする気持ちも大好きで、この心地良い気分をできるだけ長く楽しみながら、素晴らしいモノが出来上がるのを気長に待ちたいと思います。

長くなりましたが、続きは次回の仮縫い編で。それでは、また!

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