バンドのライブを収めたカビだらけのビデオテープをデジタル化にして思い出を永久保存した話。
2002年に初ライブを行って以来、以降メンバーが増えたり変わったりを繰り返しながら、2008年までの活動の記録を収めたバンドのライブビデオが今でも我が家にあります。
一人暮らしをしていた頃、自分の家がメンバーのたまり場だったので、飲み会の二次会は決まって我が家で、ライブビデオを見ながらワイワイ朝まで飲んでいたことを思い出します。本当に良い時代でした。
バンド活動が休止し、いまだにひっそりと残るビデオテープが20本余り。ある時、一念発起して自力でデジタル化を試みるも、既にその時にはビデオテープの多くにカビが発生していました。
症状の軽いものから着手するものの、無理に再生したせいでそのうちビデオデッキにも支障が出てしまい、重症なテープを残して自力での作業を断念せざるを得なくなってしまい、また月日は流れ･･･。
あれからしばらく放置していましたが、先日の引っ越しで改めて対応を迫られることに。
「いっそのこと捨ててしまおうか」とも考えましたが、結局思い出を捨てられるはずもなく迷っていたところ、引っ越しで出た不用品をフリマサイトで売却したら思った以上に現金化できたため、この際長年の懸案事項だったカビだらけのビデオテープを全てデジタル化することにしました。
インターネットで検索するとビデオテープのデジタル化サービスを提供しているお店は多数ありますが、テープにカビが発生していると追加料金が掛かるところがほとんど。そんな中、自分で探した中で唯一カビ取りやテープ結合が無料のDVDダビングサービスさんにお願いすることにしました。
調べた限り、カビ処理費用には数千円の追加費用が掛かるのが相場のようですので、かなり良心的なお店です。
今回お願いしたプランは、DVD化はせずに動画ファイルのみ納品してもらうプラン。速度は普通便（２～４週間）。１本あたり1,000円と納品用のメディア代1,000円、それに返送料しかかかりません。ちなみに発送時の送料は自己負担で、返送時は元払いで送り返してくれます。
待つこと３週間余り。その間、お店の方とは丁寧なメールのやり取りが続き、時折状況報告もあって送ったテープが相当重症であったことが発覚。重度のカビの他、癒着が発生しており、特別に洗浄をしてもらうなど、時間は掛かりましたが全て復元してもらうことができました。
カビが生えると映像にノイズが入ったり、一部カットしたりするなどの必要が発生する場合があるため、できるだけ早く対応した方が良いとのこと。今回はすべて変換できましたが、もう少し遅ければ取り出せなかったかも知れません。
届いたファイルを１つずつ確認していくと、音と映像がはっきりと映り、当時の記憶がつい昨日のことのように思い出されました。当時の、ただただ楽しかった毎日を送っていた当時の感情までが吹き出してきて、何とも言えない感覚に陥りました。
コロナが明けたら久しぶりにみんなと連絡を取って、またワイワイ盛り上がりたい。とにかく無性にみんなに会いたくなりました。
ちなみに12本中１本に、自分が幼稚園の頃の器楽演奏愛のビデオが紛れ込んでいました。35年も前の映像。たぶん自分が映る動画で一番古い映像でしょう。今のハル（長男）とちょうど同い年くらいの自分が映っていて、そちらはそちらで感慨深く見入ってしまいました（苦笑）。
さて、今回デジタル化を依頼したビデオテープは合計12本。掛かった費用は１本1,000円の費用とUSBメモリ代と返送料を含め、合計14,000円でした。
とにかく状態の悪いテープばかりで、復元に掛かる作業費を考えたら大赤字ではないかと申し訳なく思うのですが、全てがデジタル化できたことへの安堵感と、再び当時の映像を見返すことができた嬉しさを考えると安過ぎるくらい。
役目を終えたビデオテープは晴れて全て処分することができ、再生することのなくなったビデオデッキもようやくお役御免となりました。嵩張るモノがすっきり片付きました。今後はデジタル化した思い出をしっかりバックアップしながら大切に保存していきます。
時間の経過とともに依頼を受けるビデオテープの状態はどんどん悪くなっているようで、DVDダビングサービスさんも今後いつまでカビ処理を無料で続けられるかはわからないとのこと。お申し込みされるなら早めの方がいいかもしれません。
ビデオテープはあるけどビデオデッキがない人や、テープがもうカビだらけで再生できない人など、ご自宅に思い出のテープが眠っている方、ぜひデジタル化をおすすめします！
（ビデオテープ問題が片付いた今、全てが片付いたかと思いきや、今度はスタジオ練習で毎回録音していたカセットテープやMDをどうするか問題が残っておりまして･･･。こちらは引き続き検討しており、進捗があればまた別の機会に。。）
TAGS: DVDダビングサービス | 2022年4月17日
