【投資】米国株:個人向けAIオンライン融資プラットフォームのアップスタート(UPST)を新規購入
アップスタート(UPST)が指値に到達、約定しました。昨年IPOして即テンバガーを達成し、大いに注目を集めた銘柄です。
フェア・アイザック(FICO)が提供するFICOスコアに代わる個人信用分析ツールとして注目しておりましたが、如何せんこれまで株価が高過ぎて手が出ませんでした。最近になり株価もだいぶ下げてきたため「そろそろ・・・」と思い指値注文を出していました。
2020年から2021年のIPOブームで多くのフィンテック企業が上場を果たしました。
「フィンテック」と一括りに言っても、ペイメント・ネットワークからBNPL、デジタル銀行にレンディングまで幅広い、多くのサービスが存在しますが、UPSTのビジネスは自らが信用リスクをとってローンを貸し出すわけではなく、信用リスクを負わず手数料を得るビジネスモデルです。
従来はクレジットスコアやクレジットカードの利用履歴、その人の収入などから人力で融資判断していた貸出リスクの査定を、UPSTはAIを活用することにより、ローンの真のリスクをより正確に定量化して金融機関に提供しています。
現在、主力としている個人向け無担保ローンのマーケットボリュームは約920億ドル。一方、UPSTの直近1年間の取り扱い実績は40.5億ドルで全体の4%程度です。
2021年には自動車小売のソフトウェア企業Prodigy Softwareを買収し、新たに自動車ローン市場に参入するなど、取り扱うローンの種類を増やしています。自動車ローンをラインナップに加えたことにより、マーケットとなるマーケットは6,260億ドルに広がる、とのこと。
将来的には住宅ローンなど、より巨大な市場への参入も考えられ、今後の成長を維持するのに十分な規模の土壌があるようです。
リスクはもちろんあります。UPSTにはFICOの牙城を崩すことに期待しておりますが、同じくAIを駆使した個人信用分析ツールを提供する競合が出現するリスクや、FICO自身がAI査定の強化に乗り出す可能性もあります。
もちろん高成長が伸び悩む兆しが少しでも見えれば、いまだ割高な株価は一層叩き売られるでしょう。
競合の動きや業績の伸びについては用心しなければなりませんが、貸し倒れリスクを負わずに手数料を得るビジネスモデルは、現在保有するマスターカード(MA)やペイパル(PYPL)とも共通しており、大変魅力的に映ります。
日々のボラティリティが高く、ぐわんぐわんな株価には少々気が気でないところもありますが、既にきちんと利益を上げている企業ですし、中長期的な保有を予定しています。
TAGS: UPST | 2022年4月15日