【投資】日本株:障がい者雇用支援で農園事業が柱のエスプール(2471)を新規購入

投資・マネー

昨今の大幅な円安を受けて、米国株に偏重していたポートフォリオも少し是正しないといけないなぁと考えています。今はドル高で自身のポートフォリオは、日本円ベースでは多大な恩恵を受けていますが、一転して円高に振れたら一気に萎んでしまうリスクも同時に抱えています。

恐らく一生日本から離れることもありませんから、過度にドル資産ばかり持つのもポートフォリオの安定感を損なうため、少し前から日本株を物色していましたが、ウイングアーク1stの購入以来約9か月ぶりに日本株を購入しました。

いつ以来か記憶にないほど久しぶりに日本株を購入しました。購入したのはウイングアーク1st(4432)、MBOを経て2021年に再上場を果たしたソリューション開発企業です。私自身SaaSなどのテック株には詳しくないのですが、2022年1月の改正電子帳簿保存法対応で各社のソリューションを比較した際、最も信頼でき、かつ使い勝手が良いと感じたのがウイングアーク社の文書管理「SPA Cloud」と電子取引・電子契約「invoiceAgent」の組み合わせでした。社内で電帳法対応の周知徹底を促す身としては、法対応は当然のこととして運用面においても...

今回購入したのは、コールセンター等のアウトソーシング事業や障がい者雇用支援の農園事業を手掛けるエスプール(2471)。エスプールの購入はこれが初めてとなります。

ニーズや時流、政策を的確にとらえた事業展開で急成長を遂げる同社は以前から市場の注目を集めていましたので、このタイミングでの購入は「今更感」もありますが、ウイングアーク1stの時と同様「政策に売りなし」ということで購入を決めました。

同社の事業と関連する「政策」とは、企業に課せられた障がい者の法定雇用率の達成です。一般の社員と同じ職場で障がい者も雇用できれば一番いいのでしょうが、抱える障害の分類や程度も様々でなかなか難しいのが現状です。

一般の職場で働ける障がい者は限定的ですし、国としても本当に解決しなければならないのは重度障害や一般就労が難しい知的障害の人たちの働き口です。そんな時にエスプールのグループ会社「エスプールプラス」が運営する障がい者雇用支援の農園事業です。

同社は首都圏近郊に多くの農園を開設、企業は区画を借りて障がい者を雇用し、野菜などを栽培します。農園と言っても畑が広がっているわけではなく、屋内での水耕栽培となり、企業は障がい者雇用だけではなく初期の設備投資等にも数千万円単位で費用が掛かりますが、ニーズは強いそう。

書く言う自分の勤務先でもエスプールプラスと契約をし、法定雇用率の達成のために障がい者の方を直接雇用していますが、やはり今の時代に強く求められている事業ですし、一般企業と障がい者を結びつける同社の社会的役割の重要性を考えて購入することにしました。

余談ですが、同社の障がい者農園事業については、今後の成長性を注視していく必要があります。

上記農園の設備投資についてリースを組む際、リース会社の担当者の話では、後発企業の価格攻勢もあるが、エスプールは障がい者農園事業で先駆なので価格は安易に下げられない。そのため昔のようにドル箱とはいかないようだ、との話を聞きました。

また、職場の担当者に聞いてみると、企業からのニーズは強いが雇用する障がい者の確保が間に合っておらず、最近紹介する障がい者のハードルが下がっていると感じ、雇用後にトラブルになることもあるそう。農園は作れますが肝心の働き手の確保が目下の課題でしょう。

関東に多かった農園が、最近では関西で開設が進んでいるのは、紹介する働き手の確保という面が多分にあるでしょう。

高い成長性に陰りが見えた瞬間に売り叩かれる可能性もあります。配当金はありますが、株価の後ろ盾になるようなものでもないですから、バイ・アンド・ホールドに固執せず、しっかり状況判断をしていきたいと思います。

日本株については1銘柄加わり、これで5銘柄となりました。日本株は縮減していく方針でしたが、これだけ円安が進むとリスクヘッジとして日本株投資はいくらかは必要であると感じています。

日本株にしては珍しく11月決算企業です。以前、12カ月全ての月で株主総会に出席できるようなポートフォリオを組みたいと考え取り組んだこともありましたが、銘柄選定の軸を決算月に置くという投資として本末転倒なポートフォリオを組んでしまい、大いに後悔したことがあります。

再び同じ過ちを繰り返すつもりはありませんが、機会があれば株主総会には一度足を運び、経営者の生の声を拝聴したいと思っています。

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