バオバブのある生活に憧れて#9~アダンソニア・ディギタータ、大きく成長した3年目の記録

バオバブ(アダンソニア・ディギタータ)の3年目がいよいよ終わろうとしています。今年は異例の猛暑が続きましたが、バオバブにとってはむしろ好条件だったようで、大きく成長した1年となりました。

今期は5月からの成長が早く、2度の植え替えを実施しました。いつも傾いてくるので植え替えのたびにまっすぐ植え直すのですが、ご覧のとおり、葉の重みもあってかまた傾いています。

ちなみに土からてっぺんまではおよそ80cm、1粒の種から3年でここまで成長したと思うと感慨深いです。

写真は今年の成長の起点となった部分。この起点から先端までは50cmですから、1年で倍以上に成長したことになります。死んだように眠っていたバオバブが5月にようやく葉を出し、それからは破竹の勢いでどんどんと枝葉を伸ばしていきました。
ひょろひょろと伸びては格好悪いので、本来は剪定をして成長点を止め、幹を太らせなければいけないのでしょうが、なにぶん越冬に失敗しほとんどを失ってしまったため、最後の1株となったこの子に手を加えるのは怖くて、今年は伸びるに任せました。

とは言え、伸ばした幹は支柱がなくとも自立できる程度にはしっかりした太さで、今年は越冬に向けて昨年と比べて結構気楽に考えています。やはりある程度大きくなると体力もついてきますから。
ちなみに、9月初旬に2回目の植え替えをしてからは特に追肥等はしていません。それでもこれだけ短時間に大きくなったのは、やはり根張り鉢(スリット鉢)の効果が大きいかもしれません。

なるべく隠れるように植え直した塊根部分もズンズン成長し、盛り上がってきて土からあらわになっています。土の中では根も大きく張っていると思われ、土の表面も全体的に隆起しています。

記録のため塊根部分の上部で幹の太さを図ってみると、大体7.3cmくらいでしょうか。春先に記録をとっていないことが残念でなりませんが、明らかにひと回り以上大きくなっている印象を受けます。

葉っぱはまだ緑色をしていますが、段々と黄色く、色を失いつつあります。葉の裏を見るとカビのようにところどころ黒ずんできており、最近の寒さが堪えている様子。
越冬のため、まもなく室内に移動しなければなりませんが、できるだけギリギリまで日光浴をさせたいと、タイミングを決めかねています。1枚、2枚と落葉を始めたらいよいよ室内に移動し、昨年失敗した越冬にいよいよ入ります。
この半年、バオバブは本当に良く成長してくれました。今度は自分の番。自分にとってはこれから迎える冬の管理こそが本当の闘いとなります。
TAGS: アダンソニアディギタータ・バオバブ | 2023年10月29日