天使の分け前(The Angels’ Share)
アイリッシュバーでトイレに入った時のこと。トイレに置いてあったチラシに目が留まりました。ケン・ローチ監督の「天使の分け前」というスコッチウィスキーを題材にした映画。これは見てみたいと思い、土曜日嫁さんと喧嘩したのを幸い、一人で出掛けることに。
ストーリーは、犯罪を犯し、社会奉仕に精を出す先の見えない4人が幻のウィスキー樽を巡って繰り広げるハートフルコメディ。スコッチウィスキーの魅力を感じるとともに、笑いと喜びが詰まった内容で、なかなか幸せな気分させてくれるいい映画でした。スコットランド版「フル・モンティ」とのことですが、個人的にはハッピーエンドな「トレインスポッティング」といった印象。
ストーリーは単純ですが、評判通り、最後の盛り上がりはかなり幸せになれるかも。印象的だったのは、知り合って間もない主人公ロビーの出産祝いに際し、ハリーが年代物のスコッチを気前よく開け乾杯するシーン(その後このことがきっかけでロビーにとって大きな転機となるのだが)、ウィスキーで乾杯なんてとても素敵なシーンだなと妙なところで感心したり。ちなみに、主人公ロビー役のポール・ブラニガンとモー役のジャスミン・リギンズは本作がデビューだとか。初映画とは思えないいい演技をしています。
余談ですが銀座テアトルシネマが5月末で閉館することを受け、この映画が最終上映作品なのだとか。テアトルに別れを惜しみつつ、ぜひこの機会に映画館に足を運び、スコッチウィスキーの魅力に触れてみてはいかがでしょうか。
映画を見た後、映画の中に登場したラガヴーリン16年が無性に飲みたくなり。近く買い求め、ストーリーを反芻したいと思います。それではまた!
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