自分に合ったドレスシャツの正しい袖の長さとは?

ファッション

袖口は詰めないほうがいい?

いよいよ梅雨入り間近。梅雨明けのスーパークールビズに備えていろいろ準備をしたいのですが、忙殺されてなかなか余裕がなく、もどかしい日々を送っています。

さて、だいぶ前にことになりますが、Luigi Borrelli(ルイジボレッリ)のドレスシャツを購入する際、袖丈を詰めるかどうするかで散々悩んだことがありました。落合正勝著の「男の服装術」には以下のようにあります。

  • 袖口はできることなら詰めないほうがよい。通常袖口は、両手を下げ、指の第二関節あたりまでくる。
  • 自分に合った袖の長さは一つだけ。もっともクラシックでエレガントな雰囲気は、肘を曲げた状態で、スーツの袖口からシャツの袖口が1.5センチ覗き、さらにシャツの袖から、薄型の腕時計が2センチほど覗く。

(ここまで「男の服装術」より抜粋)

そのため1着目のLuciano(ルチアーノ)を購入した際は敢えて袖を詰めませんでした。しかしながら指の第二関節では正直長いように感じてなりません。記述がクラシックスタイルについてですから、シャツは下着であり、ジャケットは脱がないことを前提としているので、手首のあたりの溜まりについては気にしない(むしろそのふわりとした溜まりがエレガントに見えるポイント?)のでしょうが、夏場にやむを得ずジャケットを脱がなければならない状況に陥った際に、この溜まりはどうしても気になってしまいます。手を動かした時に袖がずり上がらない、とはいえ果たしてこれが自分にとって最適な袖の長さなのかと。

クラシックスタイルとしては正解でも、ビジネスにおける多様なシーンをすべてクラシックスタイルで貫き通せるかは自信がない。その日ごとに想定される仕事の内容に適した装いで臨むことは当然のこととして、それでもなお、偶発的な状況に備えるために、自分の中での袖の長さを見出したい、と色々調べました。

まず、某セレクトショップでも大手百貨店でも販売員にアドバイスを受けたのは、親指の第一関節を基準にした袖の長さ。微妙な差ですが、私の場合4cmほど違います。こちらだと溜まりも大げさにならず、仮にジャケットを脱いでも手首の回りに違和感を覚えません。

一方のスポーツシャツ。Brooks Brothers(ブルックスブラザーズ)でシャツを購入した際には、親指と人差し指で作るV字の角の部分を基準とした袖の長さを勧められました。これですと先ほどの親指の第一関節からさらに3cmほど短い。手首の回りに溜まりはなく、シャツだけでも様になり、すっきりと見える。一見サイズもピッタリに感じますが、これだと両腕を交差すると(ダーツの有無にもよりますが)生地のツッパリ感は避けられません。

手首回りがもたつかず、それでいて動かしやすい袖の長さ、そんなイイトコ取りをしようという邪な考えをすることに対してまずお叱りを受けそうですが、両立を図る上では親指第一関節が現在のところ理想的な袖の長さであると感じています。

そんな感じで2着目のルチアーノは親指第一関節、Errico Formicola(エリコフォルミコラ)は元々日本人の袖の長さに合わせていたので袖詰めなしで親指第一関節から親指先の間くらいになっています。エレガントだけを追い求めても仕事はできず、作業性ばかりを重視しても無粋になる。シャツ一つとっても奥深く相当に悩ましいですが、とりあえず自分の中ではそんな理解で落ち着いていています。

さて、間もなく公開の「華麗なるギャッツビー」。この映画を観て、またシャツに対する意識が変わるかもしれませんが果たして・・・。皆さんに合う袖の長さはいかがでしょうか?

【関連する記事のご紹介】

« »

ランキングに参加中。ポチッと応援、お願いします!
deco.blog.with2.net ブログランキング・にほんブログ村へ

【コメントの投稿の仕方について】

  当サイトでは「Disqus」と呼ばれるコメント機能を使っております。
  ツイッターやフェイスブックなどでアカウントをお持ちの方は、ログインすることで
  自分の各プロフィールのままコメントすることができます。
  各種アカウントのない方もEmailアドレスさえ入力すればコメントが可能です。
  (入力したEmailアドレスはコメント投稿には表示されませんのでご安心ください。)
  また、コメント欄には画像を張ることも可能です。
  何度も「Reload」が表示される場合は、キャッシュを削除すると表示されることがあります。
  コメントが反映されるまで多少お時間が掛かることがございます。ご了承ください。