【CD】PRIMAL SCREAM(プライマルスクリーム)/MORE LIGHT

音楽・カルチャー

CDなんかインターネットなんかで買うものではない、と思ったり。

先週のこと。クラムボンの「LOVER ALBUM 2」とハナレグミの「だれそかれそ」、それぞれの新譜を視聴をしにタワーレコードに出掛けたものの、結局購入には至らず。どちらもカバーアルバムだから?というわけではなく、単に気分的な問題ですが、今回はどちらもレンタルで十分かなぁと。

過去にはお気に入りのアーティストを追い続けて義理堅くCDを買っていた時期もありましたが、アーティストの音楽性も、自分の嗜好も、もっと言えばその時の気分も変わる。音楽性だのジャンルだのとカテゴリや背景などに縛られていると音楽自体からどんどん距離が離れていってしまう気がして。音楽はその時の心境や気分で自由に選ぶべきなんだろうと、至極当たり前のことを今更ながら思ったりしています。

最近では、お目当てのCDリリースに合わせて視聴がてらお店に出向いては、他の音楽も聞いてその時の気分で気に入ったCDを購入して帰る、そんなことがちょっとした楽しみになっていて。この日も本命2枚を視聴し、その後は別の視聴機を回り、長いこと聴き入った末にPRIMAL SCREAM(プライマルスクリーム)の新譜「MORE LIGHT(モアライト)」を購入しました。

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間欠泉のように突然吹き上げる疾走感、まるで生き物の息遣いのようなアルバムにすっかり夢中になり。2011年で20周年を迎え、成熟の域に達しながらも今なお音楽をコントロールすることを拒絶しているかのような勢いと力強さ。

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このアルバムを通じて、その多彩な音楽性と懐の深さを感じることができますが、なんといってもボビーのシニカルな歌声の気持ち良さと言ったら。ライナーなどには「3度目の頂点」と称賛されているこのアルバムですが、とにかく全編を通して聞きたい傑作だと思います。

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余談ですが、その後の期待を誘う1曲目の「2013」で始まり、アンセムというべき13曲目の「IT’S ALRIGHT, IT’S OK」で締めくくる見事な統一感なのですが、実は国内盤ボーナストラック2曲はカバーながらこれがまた結構良く、しばらく迷いに迷った挙句店員のお姉さんに笑われるという(で、結局国内盤を購入)。

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鬱憤の溜まった現状に対し、緩い音楽ではきっとなんらの解決には結びつかない状況の中で、この音楽は一つの救いに感じます。音楽の持てる力を過大評価するつもりはありませんが、時間さえあればイヤフォンを刺して聞きたくなる、そんな音楽に出会えたことはなんて幸せなことなんだろうと。時が経ち、いずれ懐かしい記憶に変わっても、この音楽が共に留まる限り、きっとリアルな記憶として丁寧に保管される、そう感じます。だからこそ、今の心境が欲する音楽を探し、聴くことを大事にしたいと思うのです。

さて、今年の夏フェスですが、FUJI ROCK FESTIVAL(フジロックフェスティバル)の参加は結局断念しました。Karl Hyde(カールハイド)のライブはもう一度見たかったのですが、個人的に納得のラインナップが揃わず。その代わりに今年はSUMMER SONIC(サマーソニック)に初参加する予定です。ではまた。

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