【MTO】John Foster(ジョン・フォスター)/キッドモヘヤ混スーツ
ご無沙汰をしております。
気がつけばかれこれ2週間近くも更新が滞っておりました。
2週間も間が空くのは久しぶりのことですが、現在、仕事の繁忙期ゆえ、
ご容赦願えればと思いますm(_ _)m。
更新の無い期間、その多くは残業、または出張と、ほぼ仕事が中心の生活でした。
(数少ない余暇は株価下落を受けての投資、あとはひたすらアルコール三昧(苦笑))
そんなわけでこの2週間は買い物をする時間も気持ちの余裕もなかったのですが、
以前密かに仕込んでおいたモノはその間も着実に製作されておりまして。
先日「完成した」との連絡を受けて、早速受け取りに行ってきました。
依頼していたのは夏用のスーツ。
昨年、Berkley(バークレー)のキッドモヘヤ混スーツを作ったのですが、
それからというもの、バリッとした着心地とクリースの取れにくいキッドモヘヤの良さに惚れ、
今年も新調することにしました。
服地はイギリスの名門、John Foster(ジョン・フォスター)のモノを選びました。
ジョン・フォスターはGREAT EXHIBITIONにおいてモヘヤ生地で一等を獲得したほど、
最上質のモヘヤ服地を提供することで有名なミルメーカーです。
写真では分かりにくいですが、オルタネイトストライプとなっており、
太く見えるストライプの間にグリーンのストライプが入っています。
涼しげなブルーの服地が大変気に入っております。
今回は夏用ということもあり、ボタンのカラーも控えめに。
素材もいつものナットではなく水牛ボタンにしました。
オーダーを重ねる中で、自分好みのスーツスタイルをある程度確立してきましたが、
今回はキッドモヘヤ混服地ということもあり、張りの強さなど、その特性に配慮して、
所々変更をしています。
まずはピークドラペルからノッチラペルへの変更(ピークだと先端が立ってしまう)。
また、伸びにくい服地ゆえに、屈伸動作のある膝や腰回りは若干のゆとりを、
股下も1cmほど長めに採りました。
逆に心配のないウエストシェイプなどはしっかりと絞りこみ、
さらにショルダーもこれまでのナチュラルではなく、ロープドショルダーにし、
肩回りをしっかりと作りました。
当然なのですが、英国服地には服地の特性等の面からもブリティッシュスタイルが
理に適っており、良く合います。
キッドモヘヤの混合率は驚異の60%(ちなみに昨年のバークレーは30%)。
軽く光りにかざすだけで得られる光沢感はまさにキッドモヘヤならでは。
単にモヘヤ(M)とキッドモヘヤ(KM)を比較しても光沢がだいぶ異なります。
お店の方に「弁護士や政治家が着ていそうなスーツですよ」、なんて言われました。
褒め言葉なのでしょうが、そう言われると私にはかなりの不相応な気がしてきます・・・(汗)。
唯一、水濡れに弱い欠点がありますが、雨の日を避ければ秋口まで活躍してくれそうです。
(水に濡れると余計なシワが入ったり、逆にクリースが消えてしまうことも。
一度シワが入るとアイロンをかけない限り、まず取れません)
すっかりクールビズが浸透した世の中ですが、周りの人達には不快感を与えぬよう
注意しながら、自分はこの夏もクールにスーツを着こなしたいと思っています。
(余談ですが、先日モヘヤ混服地で見せてもらったスキャバルの3PLYやドーメルのTONIK、
いつかはオーダーしてみたい服地が色々と出てきて、今後しばらくは悶々としそうです(苦笑))
TAGS: JohnFoster・MTO・Suit | 2012年6月11日