【投資】実はシェールガス関連銘柄だった日揮(1963)の北米LNGプラント開発に期待。
第118期中間報告書をいただきました。
日揮(1963)は世界に羽ばたく総合プラントエンジニアリング会社ですが、元々は「日本揮発油株式会社」ということでガソリンなどの石油製品を販売していた会社です。日本初のエンジニアリング業として石油・石油化学プラントを中心に実績を重ね、培われたその高いマネジメント力で新興国をはじめ、海外に多くの開発案件を抱えており、ニューフロンティアの開拓にも積極的に推進しています。技術とマネジメントで信頼を勝ち得た、いかにも日本らしい、いぶし銀を感じる私の大好きな会社です。
そんな日揮から中間報告書をいただきましたのでご報告します。
日揮は期末配当のみで中間配当がございません。その辺は意見が別れるところですが、株主に媚びてない感じがいかにも日揮らしいなと感じます。
業績は増収増益の公算。しかし、堅調な業績の裏には、海外でリスクを負いながら活躍する多くの日本人技術者がいることを忘れてはいけませんね。テロで犠牲になった方々のことはずっと心にとどめておかなければなりません。
今回の特集ではシェール革命に伴う日揮の新たなマーケットということで、北米のシャールガス関連プラントの開発について掲載されています。シェールガスが市場に出回ったあとのことばかり気にしていましたが、当然ながら日揮のようなエンジニアリング会社の活躍があってこそ。新興国の開発案件が注目されがちですが、北米など先進国の開発もしっかり取り込んでいるようです。中でもシェールガスに関連するLNG開発案件は増加傾向にあるようで、今後もシェールガス関連の受注獲得増に期待したいと思います。
2035年にはガス生産量が大きく変化し、石油・石油化学の時代から、これからはガス・ガス化学の時代に変化していくことを改めて感じます。シェール革命でガス市場が大きく変化を遂げていく様子を注視していきたいと思いますが、日揮のようなプラントエンジニアリング会社はその先行指標になると考えています。新たなニーズや世界的な資源マーケットの変化などを、日揮を通じて読み解ければと。今後も業績や動向を見守りながら、企業を通じてその先にある世界の流れをウォッチしていきたいと思います。
ではまた!
TAGS: 1963 | 2013年12月28日