【映画】LIFE!

音楽・カルチャー

【誰もが自分と重ねたくなる映画】

TOHOシネマズの映画鑑賞券があったので、3連休を使い六本木ヒルズへ足を運びました。3連休ということもあり大変な混雑ぶりでしたが、どうしても見たい映画があったので上映初日となった土曜日に行ってきました。

その映画とは「LIFE!」。結果として想像以上に素晴らしい映画を観る機会となり、夫婦揃って大いに感動して帰って来ました。

 

【あらすじ】

雑誌「LIFE」の写真管理部で働くウォルター・ミティ(ベン・スティラー)は、思いを寄せる 女性と会話もできない臆病者。唯一の特技は妄想することだった。ある日、「LIFE」表紙に使用する写真のネガが見当たらない気付いたウォルターはカメラ マンを捜す旅へ出る。ニューヨークからグリーンランド、アイスランド、ヒマラヤへと奇想天外な旅がウォルターの人生を変えていく。(以上、シネマトゥデイより抜粋)

 

20140323-21

 

 【人は誰でも生まれ変わることができる。生きているうちに】

空想癖のある主人公ウォルターが、廃刊の決まる雑誌「LIFE」最終号の表紙となる写真のネガを探す旅に出る物語だが、映画は加速度的にストーリーが流れ始め、ノンストップで自分の心の中を駆け抜けていった。

これが空想世界なのかそれとも現実世界なのか境がわからなくなり、上映中、一瞬も目が離せなくなった。それほどにどっぷり引き込まれた映画だった。こんなに面白い映画を観たのも久しぶりな気がする。

臆病者で引っ込み思案なウォルターが旅を通じて劇的な変化を遂げ、その様子を終始大きな興奮を持って見つめていた。

これまで自分のプロフィール欄に人生における大きな出来事や誇れる体験を書くことのできなかった男が、自らの力で道を切り開き進んでいく(所々で空想が後押しをしてくれはするけれども)。その行動力は見る人すべてを勇気づけ、前向きにさせてくれる。

劇中、空想世界のスケールの大きさや人間臭い人物たちのやり取りが、真面目なウォルターの人柄と対照的で、妙にコミカルに映りつい笑いを誘う。それからもう1つ、この映画はあらゆる伏線に満ちていている。その展開がとにかく面白いのだ。これはぜひ劇場で体験してもらいたい。

 

【ウォルターに重ねる自分たちの姿】

毎日(閉ざされたとは言わないまでも)限られた社会の中で、変化の少ない生活を誰もが送っていることだろう。

はじめはつまらない男に映り、観客全員が同情の目で見ていたウォルターだが、見終えた時に実は最初に見たウォルターの姿が今の自分たちと重なることに気付く。そして自分も変わりたい願う。勇気を出して行動に移すことで開ける視界があることを映画を通じて皆が学んだから。

そして、空想や妄想がちょっとの勇気で現実に変わる瞬間を目の当たりにし、その境は紙一重なのだと気づくことだろう。

笑いと勇気と感動、そしていつもとはちょっと違う明日の自分の姿をもたらしてくれる素晴らしい映画だ。ぜひとも映画館でご覧になることをオススメしたい作品です。

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