自分の中でのBarbour(バブアー)離れ
今さらながらオイルドコットンが気掛かり
寒さが一層深まり、日によってアウターが必要な日も段々増えてきました。そんな時、これまではオンオフ問わず常にBarbour(バブアー)のInternational Jacketを羽織っていれば万事OK!・・・昨年まではそうだったのですが。
春先にリプルーフしたせいでしょうか、脱ぎ着の都度手につくオイルや、オイルドコットンの臭い、周囲への配慮などについてもイチイチ気になるようになり、以前のように何でもかんでもバブアー一本押し、という思いには至らなくなりました。
(過去の記事)
しかし、冷静に考えればそれが本来の正常な感覚なのかもしれません。ビジネスシーンにインターナショナルジャケット、今になって思えばだいぶ無理があった気がします。
英国ブランドがフォーカスされ、ビジネスシーンにおいてもバブアーを合わせることがむしろカッコイイもの、ともてはやされた時期は「そういうものなんだ」と違和感なんて感じませんでした。
しかし、トリッカーズのカントリーブーツやハリスツイードのジャケットなどと同じく、モノには活躍すべきシーンがあり、そのための最適な機能美を備えているわけで、適所適材を弁えないとお洒落の範疇を逸脱してむしろ無粋に映ってしまう。
また、これまでは好きなモノを常に身に着けることこそが個性であり、むしろカッコイイものだと思っていましたが、ある時、何十年も長く愛用して大切に着続けることと、シーンを考えずにいつも同じモノを身に着けることを、どこかでイコールだと考え違いしたのではないか、ふとそんな思いに至りました。
一張羅だったらまだ理解されても、こうして少ないなりにもアウターは着実に揃ってきている今、きちんとシーンに合わせた使い分けをしなければただのセンス外れな装いに感じ、今さらながらモノの適所適材について考えを巡らせています。
とは言え、雨の日はオイルドジャケットを心置きなく着ることができるので、少しホッとしながら袖に腕を通している。そのことに気づき、やっぱり自分はバブアーが好きなんだなぁと改めて実感したり。
色んな思いが去来する中、去年より出番の少なくなったインターナショナルジャケットに一抹の寂しさを感じながら、今日も雨の中へと飛び出して行きます。
(アウターの中では最古参のインターナショナルジャケット。冬は雨や雪の日ほど嬉々として着用していました)
TAGS: Barbour | 2014年10月23日