意外に簡単、傘の撥水性を復活させる方法
梅雨が来る前に・・・傘の撥水性を取り戻す
もはや梅雨ですね・・・。雨の日の装いを考えるだけで憂鬱です。
梅雨に備えて、靴はChurch’s(チャーチ)のGrafton(グラフトン)があるので、ポリッシュドバインダーカーフが守ってくれますし、服装は最悪、合羽でも着て軽装で済ませればいい。
で、目下の課題は傘。
(2種類の愛用の傘)
今、愛用している傘は、いつかの誕生日に嫁さんに買ってもらったUnited Arrows(ユナイテッドアローズ)オリジナルの長傘(通称「魔女傘」)と、Brooks Brothers(ブルックスブラザーズ)の折り畳み傘。
(過去の記事)
【BUY】服のサイズは合わなくとも Brooks Brothers(ブルックスブラザーズ)/BB#3ストライプ フォールディングアンブレラ(折りたたみ傘)(2012年10月20日)
どちらも長年愛用し続けたせいか撥水性が落ちてきてしまい、使用後は常に濡れている状態。
すぐに畳んでも傘が触れれば洋服も濡れてしまいますから、マナーとして使用後はすぐに傘袋に入れていますが、その傘袋もじんわりと塗れて気持ちが良くありません。
パッとしない梅雨時くらい、傘には気持ちよく雨を弾いてもらいたい。そこで何とか撥水性を取り戻せないものかと思案。
最初、撥水スプレーを買ってきて吹きかければいいのかと思い、スプレーについて調べていたら、もっと手軽に傘の撥水性を取り戻す方法があることを知り、一度試してみることにしました。
(今も現役ナショナル製、今は服飾品専用)
用意したのは少量のお水と独身時代に愛用したドライヤー。Barbour(バブアー)のリプルーフの時にも活躍したドライヤーで、髪はナノケアドライヤーにその座を譲ったものの、未だに重宝しており、第二の人生を謳歌しています。
(まずは”魔女傘”を濡らす)
布に水を浸し、撥水性の落ちた部分をなぞると、弾くことなく濡れているのがわかります。
そこに・・・。
(ドライヤーの温風で乾かすだけ)
ドライヤーで温風を吹きかけ乾かすだけ。久しぶりの出番に張り切るドライヤー。
じっくりドライヤーを当てて乾かしたのち、再び水を垂らしてみると・・・。
(見事に玉のように水を弾いた)
オォー!?見事に水を弾きました!
傘の布にはフッ素樹脂を使うことで撥水性を持たせているそうですが、摩擦などで繊維が寝てしまうと撥水性も落ちてしまうとのこと。
たしかに傘袋に入れたり、ひもで束ねたりしていつも擦れる部分から次第に水弾きが悪くなっていきました。特にセンター部分が濡れやすいですが、なるほど、そういうことなんですね。
そのフッ素樹脂ですが、温風を当てて繊維を起こすことで撥水性を取り戻せるのだとか。撥水スプレーを買わなくても済むので経済的ですね。
(センター部分が特に濡れている)
同じくブルックスブラザーズの折りたたみ傘もドライヤーで施術。
水を含んで濡れた布でなぞるとセンター部分が特に水を弾かず濡れているのがわかります。そこにドライヤーを当てると・・・。
(見事に撥水性復活!)
蓮の葉が水を弾くように大粒の水玉になりました。これなら濡れる前に傘を伝って落ちていきますね。
ちなみに効果の持続性のほどは未定。とは言え、1本あたり10分程度で簡単にできますから、また弾かなくなってきたらドライヤーをかけてみればいいですね。
(石突の削れた木目部分)
ついでに石突のついた木軸も削れてしまっていたので、ホームセンターでマニキュアタイプの油性の塗装剤を使ってみました。キャップについている刷毛を使ってちょいちょいっと・・・。
(こちらは失敗の予感)
・・・思ったよりベッタリ。この後、目の細かい紙やすりで磨いたら少しは自然になりましたが、油性は失敗だったかも。本来は重ね塗り&紙やすりの繰り返しのようですが、一時中断。
傘だし水に濡れるから、と油性にしましたが、やはり水性のニス兼塗料にした方が自然だったかもしれません。多少の傷はこれで目立たなくなりましたが、近く水性塗料を買い直し、重ね塗りしようと思います。
(これからの季節に準備は万端)
何はともあれこれで傘の準備も万全。梅雨よ、台風よ、いつでもかかってこい!
・・・でも、出来ればあまり日本に来ないでね。